中国が独自に設計・建造した30.6万載貨重量トン級の超大型原油タンカー(VLCC)2隻が5日、遼寧省大連市で命名・引き渡し式を行った。同一船型の超大型タンカー2隻を同日に引き渡すのは世界の造船業界でも極めて珍しく、新たな記録を打ち立てた。
今回引き渡されたのは、「EVROS(エブロス)」号と「ACHELOOS(アケロオス)」号の2隻。いずれも大連の恒力重工が独自に研究開発・設計を手掛けた同型船で、全長332.8メートル、船幅60メートル、深さ30メートルを誇る。
両船は航海速度14.5ノットを実現し、優れた輸送能力と環境性能を備えている。恒力造船(大連)の王雷副総経理によると、新型船は高速航行と低燃費を両立させたほか、大容量の貨物タンクにより積載能力を向上させたという。

また、最新世代の排ガス脱硫・脱硝システムや省エネルギー設備を採用し、国際海事機関(IMO)が定める最新の環境規制やグリーンシップ基準にも対応している。
建造工程では、大型ブロック工法や大型総組立工法などの効率的な生産方式を導入。生産効率の向上により、当初の契約納期より少なくとも3カ月早い引き渡しを実現した。
近年、中国の造船業は大型LNG運搬船や超大型コンテナ船、超大型原油タンカーなど高付加価値船舶の建造能力を急速に高めており、今回の同日引き渡しは中国造船業の生産能力と技術力の向上を示す事例として注目を集めている。
(中国経済新聞)
