「五一」(メーデー)連休初日の5月1日、旅行需要はピークを迎えた。複数の旅行プラットフォームによると、国際線の不透明感を背景に国内線の予約が好調で、一部路線ではチケットが取りにくい状況となっている。
航空データサービスの航班管家の予測では、連休期間中の航空旅客輸送数は延べ1135万9000人に達し、前年同期比1.9%増となる見込み。1日当たりでは2019年同期比で31.5%増加する。特に国内線の予約は前年同期比で約2割増と好調で、5月1日出発の需要がピークとなった。
一方、国際線市場では、中国の航空会社による輸送旅客数は88万7000人と見込まれ、前年同期比20.6%減少。中東や日本路線が地政学的要因の影響を受けて回復が鈍化しているほか、中国―欧州、中国―アフリカ路線の航空券価格が高止まりしていることが背景にある。
国内外の需要の差を受け、航空会社の運航体制も国内重視へとシフトしている。航班管家のデータによると、連休中の国内線の計画便数は7万3488便と前年同期比5.7%増加し、欠航便は4711便で39.4%減少、欠航率も前年の10.1%から6%へ低下した。一方、国際線の欠航率は3.6%から7.4%へ上昇し、欠航便数は前年同期比118.7%増となった。地域別では中東(34.0%)、東アジア(16.2%)、オセアニア(14.4%)、東南アジア(6.4%)で欠航が目立つ。
中国の中国航空运输协会の関係者は、最近の国際線減便について「東南アジアの一部地方都市や低需要路線、オセアニアの一部二線都市向け直行便などに集中しており、大規模な運休ではない」と説明。その背景として、航空燃料供給の逼迫や需要不足を挙げている。
こうした中、出国需要の国内回帰により、国内線、特に長距離路線の人気が高まっている。旅行サイト同程旅行によると、連休中は1200~3200キロの長距離路線が主流となり、上海―ウルムチ、三亜―ハルビン、カシュガル―西安、ウルムチ―青島、カシュガル―成都などの路線が人気を集めている。
また、去哪儿网のデータでは、省都から三線以下の地方空港への航空券予約が50%以上増加。一部の地方都市では需要が急増しており、寧夏・中衛や雲南・普洱行きは予約数が倍増、山西・忻州や四川・攀枝花も6割以上の伸びを示した。このほか、遼寧・錦州、雲南・シャングリラ、新疆・トムシュク、安徽・安慶、貴州・銅仁、安徽・黄山なども人気上昇都市の上位に入った。
価格面では、連休前日の4月30日と帰省ラッシュとなる5月5日が最も高く、5月2日以降は航空券価格が急落、ピーク時のほぼ半額となるケースも見られる。例えば、北京―麗江便は4月30日に1500元超(約3万3000円)だったのが、5月2日には462元(約1万円)まで下落。上海―大理便も連休前には2000元近く(約4万4000円)だったが、5月2日には約600元(約1万3200円)となった。
さらに、最も割安なのは北京・上海・広州・深圳といった一線都市間の路線だ。供給座席数が多くビジネス需要が減少しているため、最大で2割未満の割引運賃が出ており、片道運賃は300元前後(約6600円)と平日を下回る水準も見られる。例えば、上海―広州は約400元(約8800円)、上海―深圳は約340元(約7500円)、北京―上海でも約400元(約8800円)と、格安運賃が出ている。
(中国経済新聞)
