農民工の平均月収は11万円超に 地元の省都での就業が拡大

2026/05/1 16:00

中国の国家统计局が4月30日に発表した「2025年農民工監測調査報告」によると、2025年の農民工総数は3億115万人となり、前年より142万人増加(0.5%増)した。

内訳を見ると、地元で働く農民工は1億2109万人(0.1%増)、出稼ぎ農民工は1億8006万人(0.8%増)となった。

出稼ぎ農民工の動向では、省をまたぐ移動は6765万人と前年より75万人減少(1.1%減)した一方、省内移動は1億1241万人と210万人増加(1.9%増)した。省外移動の割合は37.6%と、前年より0.7ポイント低下しており、省内で就業する動きが強まっている。

就業地域別では、東部で働く農民工は1億5384万人(0.1%増)、中部は7098万人(0.9%増)、西部は6646万人(0.7%増)、東北は897万人(1.9%増)だった。特に中西部地域での増加が目立ち、合計で103万人増と全国増加分の72.5%を占めた。

背景には、中西部地域での産業移転の進展や中心都市の成長がある。多くの農民工が地元の省都や中心都市での就業を選ぶようになり、移動コストの低減に加え、家族の世話がしやすい点も要因とされる。

厦门大学経済学系の丁長発副教授は、第一財経の取材に対し、「近年、中西部の人口大省が産業移転を受け入れ、雇用機会が増えているため、地元での就業を選ぶ人が増えている」と分析している。

また、中西部では工業化・都市化の進展に伴い、技術革新を原動力とする産業クラスターの形成が進み、関連産業の雇用拡大にもつながっている。

一方、農民工の高齢化も進行している。2025年の平均年齢は43.3歳と前年より0.1歳上昇した。地元就業者は46.8歳、出稼ぎ労働者は39.3歳だった。年齢構成は40歳以下が44.2%、41~50歳が23.8%、50歳以上が32.0%を占める。

2021年から2025年にかけては、21~30歳の割合が3.8ポイント低下する一方、50歳以上は4.7ポイント上昇しており、労働力の高齢化傾向が鮮明となっている。なお、農民工の平均月収は5,000元を超え(約11万円)、所得水準は着実に向上している。

(中国経済新聞)