中国・北京市朝陽区の朝陽公園内にある「ポップマート城市楽園(POP LAND)」は、キャラクターグッズ大手ポップマートが手がけた初の没入型IPテーマパークとして、2023年9月26日に開業した。敷地面積は約4万平方メートルで、トイ業界発の新しいエンターテインメント施設として注目を集めている。
園内は「ポップストリート」「フォレストエリア」「キャッスルエリア」「レイクサイドエリア」の4つのゾーンで構成されており、それぞれのエリアでは人気キャラクターの世界観を体験できる空間が広がる。写真撮影スポットや多彩なパフォーマンス、アトラクションが用意されているほか、季節ごとの限定イベントも開催され、来園者は訪れるたびに新たな楽しみを味わえる。

このテーマパークを運営するポップマートは、2026年4月30日から入場料金を引き上げると発表した。公式ミニアプリによると、新エリアの段階的な開放に合わせて新たな料金体系を導入する。
4月30日から7月29日までの期間、通常入園チケットは平日148元(約3,000円)、休日・祝日は178元(約3,600円)となる。アトラクション利用3回分が付いたセット券は、平日198元(約4,000円)、休日・祝日は228元(約4,600円)に設定される。
さらに7月30日以降、新エリアが全面開業すると、通常チケットは平日178元(約3,600円)、休日・祝日は208元(約4,200円)、大型連休(春節など)は238元(約4,800円)に引き上げられる。セット券も平日228元(約4,600円)、休日・祝日は258元(約5,200円)、大型連休は288元(約5,800円)となる見通しだ。現在の平日入園料は88元(約1,800円)で、最大60元(約1,200円)の値上げとなる。

ポップマートの業績は好調で、2025年の売上高は371.2億元(約7,400億円)と前年比184.7%増、調整後純利益は130.8億元(約2,600億円)で同284.5%増となった。主力キャラクター「LABUBU」を含む「THE MONSTERS」シリーズの売上が100億元(約2,000億円)を突破し、成長をけん引している。
一方で、市場では特定キャラクターへの依存度の高さを懸念する声もあり、株価は足元で下落傾向にある。
テーマパーク事業は、同社のIP(知的財産)を活用した新たな収益源と位置づけられている。2025年の業績説明会では、第1.5期工事が順調に進んでおり、2026年夏までに新エリアが公開される予定であることが明らかにされた。さらに第2期の拡張計画も進んでおり、2027年の着工が見込まれている。「SKULLPANDA」や「星星人」をテーマにした新エリアの追加により、世界観のさらなる拡充が図られる。
また同社は事業の多角化にも取り組んでおり、2026年4月には自社IPを活用した小型家電製品を発売し、ECサイトなどで販売する計画だ。

専門家は「ディズニーやユニバーサル・スタジオのようにIPを軸にしたテーマパーク運営モデルだが、ポップマートは映像作品に基づくIPが少なく、コンテンツの厚みに課題がある」と指摘する。そのため同社は映画制作も視野に入れ、IPの魅力強化を図る方針だ。
IPにはライフサイクルがあるとされる中、継続的に新たなキャラクターやコンテンツを生み出せるかが、ポップマートの今後の成長の鍵を握るとみられている。
(中国経済新聞)
