中国の電子商取引大手拼多多(ピンドゥオドゥオ)、2025年通期決算レポート発表 サプライチェーン投資を優先へ

2026/03/26 10:05

中国の電子商取引大手・拼多多(ピンドゥオドゥオ、PDD Holdings)は、2025年通期決算で増収を維持する一方、利益が減少したと発表した。競争の激化に伴いコストが増加する中、同社は今後、供給網(サプライチェーン)への戦略的投資を最優先とする方針を明らかにしている。

2025年通期の売上高は前年比10%増の4318億元(約9兆700億円)となったが、普通株主に帰属する純利益は12%減の994億元(約2兆870億円)だった。第4四半期の純利益も245億元(約5145億円)と、前年同期比で11%減少した。

収益の内訳では、オンライン広告サービスなどが10%増の2178億元(約4兆5740億円)、取引サービス収入が9%増の2141億元(約4兆4960億円)と、いずれも堅調に伸びた。一方で、営業コストは23%増の1888億元(約3兆9650億円)と大幅に拡大し、配送関連費用やサーバー・通信費、決済手数料の増加が利益を圧迫した。

営業費用も13%増の1484億元(約3兆1160億円)となり、とりわけ研究開発費は30%増の165億元(約3460億円)と大きく増加した。これにより、営業利益は前年比13%減の946億元(約1兆9860億円)となった。

第4四半期は売上高が12%増の1239億元(約2兆6020億円)と回復傾向を示したものの、為替差損や税負担の増加により最終利益は押し下げられた。

こうした業績について、同社経営陣は長期戦略を重視する姿勢を明確にしている。共同会長兼共同最高経営責任者(CEO)の陳磊氏は「高品質な成長を堅持し、関係するすべての主体への投資を拡大する」と強調。もう一人の共同CEOである趙佳臻氏も、2026年を「次の10年の出発点」と位置付け、供給網への投資を最優先課題とする方針を示した。

また、財務担当副社長の劉珺氏は「これらの投資は必然的に財務実績に影響を与える」と述べ、今後も利益面での圧力が続く可能性を示唆した。

一方で、財務基盤は依然として強固だ。2025年末時点の現金・現金同等物および短期投資は4223億元(約8兆8680億円)と、前年末から大きく増加しており、大規模な投資を支える十分な余力を確保している。総資産も6300億元(約13兆2300億円)へ拡大した。

拼多多は、短期的な収益よりも中長期的な競争力の強化を重視し、供給網への積極投資を通じて次の成長段階を目指す構えだ。

(中国経済新聞)