本日は元宵節――各地で華やかな催し、無形文化遺産パレードも

2026/03/3 13:00

 旧暦正月十五日にあたるこの日、中国各地では多彩な行事が行われ、春節の締めくくりとなる元宵節を祝った。広東省肇慶市端州区では、「広府の風情が星湖に集う 多彩な無形文化遺産で祝う元宵」と題した2026年肇慶広府文化廟会の無形文化遺産巡行公演が開催され、伝統芸能のパレードや実演が街をにぎわせた。

 元宵節は、中国の春節における最後の重要な節目で、毎年旧暦一月十五日にあたる。古代の暦法では、一月は「元月」と呼ばれた。後漢の字書『説文解字』には「元は始まり、宵は夜である」と記されている。つまり、元宵とは「新年最初の満月の夜」を意味することから、「元宵節」と名付けられた。

 また、歴代にわたり灯りを鑑賞する風習があったため、「灯節」とも呼ばれる。宋代以前は「元夜」「元夕」「上元」などの名称が一般的だったが、宋代以降の文献では「元宵」という呼び名が広く用いられるようになった。

 元宵節の成立には長い過程があり、その起源については諸説ある。中でも有力とされるのは、前漢の皇帝・漢武帝が正月上辛の日に太一神を祭るため灯火をともしたことに由来するという説である。西漢期にさかのぼれば、元宵節は二千年以上にわたり中国社会に受け継がれてきたことになる。

 さらに、漢代に制定・施行された「太初暦」により、正月十五日は重要な節日として位置づけられた。唐代に入ると、元宵に灯りをともすことは公的に認められた行事となり、やがて民間に広く定着していった。灯節の期間は時代によって異なり、明代には十日間に及び、中国史上最も長い灯節となった。

 満月のもと、無数の灯りが街を彩る元宵節は、単なる季節行事にとどまらない。春節という大きな節目を締めくくり、新たな一年の本格的な始まりを告げる夜でもある。二千年を超える歴史を背景に、伝統と現代が交差する祝祭の光は、今もなお各地で受け継がれている。

(中国経済新聞)