世界最大の純電動スマートコンテナ船が初就航 寧波舟山港から商業運航開始

2026/04/17 08:30

4月15日、寧波遠洋運輸が建造した世界最大級となる1万トン級の純電動スマートコンテナ船「寧遠電鯤」が、寧波舟山港北侖港区から嘉興港乍浦港区へ向けて出航し、正式に商業運航を開始した。これにより、中国の沿海コンテナ輸送は純電動化とスマート化の新たな段階に入った。

「寧遠電鯤」は全長127.8メートル、幅21.6メートルで、最大742TEU(標準コンテナ換算)を積載可能。動力には10基のコンテナ型バッテリーを採用し、総蓄電容量は約2万キロワット時に達する。運航開始後は、年間で燃料約580トンの削減、二酸化炭素排出量を1400トン以上削減できる見込みで、航行中のゼロ排出・ゼロ汚染を実現する。

環境性能に加え、同船は高度なスマートシステムも搭載している。統合型インテリジェントプラットフォームとスマート機関システムを備え、外洋での自律航行技術を採用。航路の自動最適化、衝突回避の警告機能、人間による操船と自動運航のシームレスな切り替えなどが可能となっている。

これらのシステムは航行環境データをリアルタイムで取得し、最適な航路を自動計算するとともに、リスクを事前に識別・回避することで人的ミスの低減にも寄与する。こうした技術は、国内における1万トン級純電動船のスマート運航分野の空白を埋めるものとされる。

同社関係者は、本プロジェクトが中国の「カーボンピークアウト・カーボンニュートラル(双炭)」目標に貢献する重要な取り組みだと説明している。現在、同社は省エネ・環境配慮型船舶32隻、スマート船舶19隻を保有している。

なお、「寧遠電鯤」の姉妹船である「寧遠電鵬」は、5月に試験航行、6月に引き渡しが予定されており、2隻がそろって就航することで、同航路での本格的な運航体制が構築される見通しだ。

(中国経済新聞)