中国、オリンピック開催を受けスポーツがブームに

2024/08/11 14:30

今回のパリオリンピックでは、各種目での中国勢の活躍が目立っている。これを受けて中国ではスポーツへの関心が高まっている。

アプリなどのデータによると、7月以降は「スポーツ」の検索数が前月より180%増え、中でもアーチェリー、室内サーフィン、クライミングなどが特に注目されている。またテニスは鄭欽文選手の活躍で去年比60%以上の増加となっており、上海、北京、深センなどでは体験レッスンや練習コースへの申し込み件数が前年比172%増となっている。

また、中国のお家芸である卓球や飛び込みなども、注目度や体験者が大きく伸びている。データによると、卓球に関する注文件数は前年比50%増であり、飛び込みの活躍で水泳やフィットネスクラブへの人気も高まり、7月以降は全国で「屋内プール」の検索数が前年比30%増、フィットネスクラブ関係は128%増となっている。

卓球選手馬龍氏(左)男子団体金メダルを取った時の喜び

オリンピックは近年、種目の数が増え、前回の東京大会では新手のスポーツであるクライミング、サーフィン、スケートボードが、今大会ではブレイキンが加わっている。今年に入り、フードデリバリーなど生活関連サービス大手の「美団」では、「ブレイキン」の検索数が前年比107.8%増となっている。

オリンピックによりブームを巻き起こしているクライミングについて、美団によると7月以降、体験施設への検索数が前年同期比62%増であり、またクライミングに関する注文数は上海では335%増、北京では104%増である。

こうした新しいスポーツの実施に伴い、関連用具の売上も伸びている。電子商取引(EC)大手「京東」の「2024上半期スポーツ消費報告」によると、種目別に見た関連用具の取引額について、サーフィンはウェットスーツが473%、リーシュコードが175%、サーフボードが40%それぞれ増加しており、クライミングについては滑り止めチョークが151%、ヘルメットが42%、シューズが40%の増加となっている。スケートボードは用具取引額のうち1990年代生まれと2000年代生まれが6割以上を占め、ブレイキンはシューズやウェアが10倍以上増えている。

(中国経済新聞)