Lululemon、去年は業績が19%アップ 中国は地域別トップの7割増

2024/03/30 13:30

カナダのスポーツ衣料販売・lululemonは先ごろ2023年度の決算報告を発表した。第4四半期の売上高は前年同期比16%増の32億ドル(約4846億円)で、年間売上高は前年比19%増の96億ドル(約1.45兆円)、ドル固定ベースでの年間販売総額は前年比14%増であった。

Lululemonの最高経営責任者のCalvin McDonald氏は、「2023 年度は実に好調であり、大変うれしく思う。第4四半期は全世界の社員の頑張りで、各国や各地域、チャネル、そして各商品が安定して伸びていった」と述べた。

lululemon は1998年創業で、社名は「日本語で面白そうに聞こえる」との理由で決まった。創業者のChip Wilson氏は日本での在勤中にヨガに触れており、同社のウェアは当時欧米で流行り始めたヨガをベースにしたものである。lululemonは2007年にアメリカのナスダックで上場を果たしている。

さらに中国でもヨガが流行し始め、lululemonはこの波に乗って売上高を大きく伸ばした。最新のデータによると、中国事業(香港、マカオ、台湾を除く)の売上高は、2023年第4四半期が前年同期比78%増、年間では前年比67%増となっており、中国での店舗数は2023年末現在で127店となっている。

McDonald 氏は決算報告の電話会議で、「中国市場の成長の可能性にことのほか興奮している。ブランドのローカライズ戦略が功を奏した。大使やコミュニティーの仲間などと深く連携して、感動的で人気の出るイベントを開催したほか、着実なペースで店舗を展開してきた」とした上で、「我々スタッフは今後もこの勢いを維持していく。将来的なチャンスについても非常に楽観視し、期待十分だ」と述べた。

「2023年中国フィットネス業界データ報告」によると、中国のフィットネス業界は2023年、かなりの動きを見せた。コロナが収束し、フィットネスクラブのチェーン店が相次ぎ倒産した一方で、トレーニングジムが人気を集め、ヨガやピラティスの愛好者が増えている。

(中国経済新聞)