中国で、あるネットユーザーが、陝西省秦岭のパンダ研究センターで飼育員がスコップでパンダを突いた様子を公開し、あるまじき行為に対して改善や管理の強化を求めた。これに対して同センターは3月19日、「3月17日に、『パンダ飼育安全管理規定』に違反してスコップでパンダを突いた飼育員の李を解雇した。このパンダを検査したところ、外傷などは確認されず、今後も続けて健康チェックを行う」と発表した。同センターはこの件について深く謝罪し、3日間休園するとのことである。
ネットの発表主によると、3月18日にSNSで「スコップでパンダを突く」という動画を見たとのことで、かなりの反響を呼んでいる。
この動画を見ると、園内を歩き回っているパンダに対して飼育員が何度もスコップで突いており、「ひどすぎる」という見物人の声も聞こえた。発表主によると、3月17日に秦岭のパンダ研究センターで起きた出来事だが、なぜこうした行動をとったかはわからないという。
この動画に対し、「いかなる理由があろうともスコップのような工具で突くのはいけない」とのコメントがあったほか、「教育や管理を強化してほしい」との訴えもあった。
3月19日、秦岭のパンダ研究センターの関係者は、「3月17日16時ごろ、研究センターの飼育員である李が『パンダ飼育安全管理規定』に著しく違反し、スコップでパンダを突き、悪い影響を誘発した」と述べ、「研究センターは深く謝罪する」と明らかにした。
センターによると、このパンダを検査したところ外傷などは確認されず、引き続き健康チェックを行うという。ただし今回の件で、パンダの飼育についてルールが徹底されておらず、監督や管理が不行き届きであるといった問題が発覚している。
センターは、「教訓を十分にくみ取り、真剣に是正し、3月20日~3月22日は施設を閉鎖する。職員に対して警告教育や制度訓練を行い、すべての制度を実行していく。またパトロールやチェック、飼育員の監督や管理を強化する。この飼育員は解雇し、関係者に対して厳重注意し、十分なチェックをするよう命じる」と発表している。
(中国経済新聞)