市場調査会社のIDCの最新レポートによると、インドの2023 年のスマートフォン出荷台数は前年比1%増の1.46 億台であった。
2023年、インドのスマホ市場は、上半期は前年同期より10%も落ちたが下半期は同11%増となり、第4四半期の出荷台数は予想を上回る前年同期比26%増の3700万台であった。
メーカー別の市場シェアを見ると、トップはサムスンで2022年より5.3%減の17.7%、2位はvivoで同じく8.2%増の15.2%、3位はrealme(リアルミー)で12.5%(2022年比12.9%減)、4位はシャオミで12.4%(2022年比29.6%減)、以下OPPO、アップルの順となっている。
また2023年の販売チャネルについて、オンラインでの出荷数は6ポイント減り、全体に占める割合が2022年の53%から49%に下がった。一方で現場での出荷数が前年比8%増となっている。
5G スマホの割合
2023年、5G対応スマホの出荷台数は7900万台で、このうち一般市民向けの分がかなりの数量に上った。また5Gスマホの平均価格は、前年比5%減の374ドルであった。
5G対応の各機種の中で、特に売れたのはアップルの「iPhone 13、14」、サムスンの「Galaxy A14」、vivoの「T2x」、シャオミの「レッドミー12」であった。
また売値については、ブランド別でアップルが最も高く平均940ドルとなっている。アップルは販売数量も900万台に達しており、過去数代のiPhoneの売上や生産の現地化に支えられた。この中で、「iPhone 13/14」は年間出荷台数がベスト5に入っている。
サムスンは、出荷台数が前年より5%減ったが依然首位をキープしており、平均価格も過去最高となる338ドルであった。2023年に最も出荷が多かったのは「Galaxy A14」であった。
vivo(iQOOを除く)は出荷台数が8%増、平均価格も9%アップし、インドでの市場シェアは2位に食い込んでいる。上位5社の中で唯一、出荷台数が前年を上回った。
(中国経済新聞)