浙江省杭州市、ディズニーやユニバーサルと接触

2023/11/9 11:30

11月3日、浙江省杭州市銭塘(新)区で、「産業の新都市として一流の新区を整備」と題した企業誘致活動が行われ、総額290億元(約6004億円)以上となる大型の投資案件10件が成立した。このうち観光総合事業で、国際的なレジャーパークを建設を目指す杭州市にとって大切なパートナーとなる「歓楽谷集団」の李毅副総経理が調印に加わっている。

歓楽谷集団は公開資料によると、観光業界大手の華僑城集団の傘下でイノベーション型の観光事業を手掛けており、「歓楽谷」8か所、マヤ海浜公園を6か所有し、年間の行楽者数はのべ2500万人以上となっている。

杭州市および市内の区は現在、ディズニーやユニバーサルパークなど国際的なテーマパークと接触している。この中で、フランスのピュイ・デュ・フーと提携意向書を取り交わした上、「流転の地球」など有名IPに関わるテーマパークの導入に取り組んでいる。タイプの異なるテーマパークにそれぞれ魅力やみどころがあり、どのタイプを選んで何か所建設するかは、杭州市自体の特色やマーケットニーズを総合的に勘案する必要がある。

杭州市は最近の統計によると、今年1~9月の総生産額が1兆4438億元(約29.89兆円)で、物価の変動要因を除いた前年比成長率は中国全体を0.6ポイント上回る5.8%であった。浙江清華長江デルタ研究院新経済発展研究センターの明文彪執行主任は、杭州市の今年のGDPはほぼ確実に2兆元(約41.4兆円)を超えると述べている。

(中国経済新聞)