杭州に1杯10万円のコーヒー現る

2023/11/5 08:30

近日,浙江省杭州のあるカフェで、1杯4988元(約10.2万円)もするコーヒーが現れた。ネットではこれが事実であることを知ってから、「いったい誰が飲むんだ?!」といった不満や、「この値段ならシャオミの14Proが買える」などとのコメントが出ている。

このカフェの店長である「大楽」さんによると、これは事実であり、高級品のゲイシャを使って手挽きで入れたものという。店内で値段の高いコーヒー豆はみな、パナマで行われる世界最高峰のコーヒー豆コンテスト「BOP」で落札されたものとのことである。BOPは希少性や地域特有の味を基準として質を定めるもので、採点基準も厳しい上、落札された豆の値段は個人で決めたものではなく、ホームページで検索可能である。

「大楽」さんは、1杯4988元(約10.2万円)の「カルメン」を例に挙げ、生豆の点数は96.5点、値段は10005ドル/kg(約150万円/kg)と競売での過去最高値となり、「王者」になったと述べた。コーヒーを作る際は、豆およそ15gを使って手挽きで200mlほどとする。店内でしか味わえず、豆は別売りしていない。

「大楽」によると、豆が発売直後ということで飲みに来た人はいないが、落札した豆による手挽きコーヒーはある程度の客層が存在するとのことである。

このカフェを検索したところ、あるグルメ・観光アプリでの評価点が3.8点であった。またネットに掲載された店のメニューを見ると、1000元(1万円以上)のものだけでなく数十元から数百元(数百到数千円)のコーヒーも出している。ただし入口には1000元(約上万円)のもののみを表示しているので、足を止めて見る人が後を絶たない。

(中国経済新聞)