中国は現在、中秋節と国慶節を合わせた8日間にわたる大型連休の最中であり、旅行業界などから過去最高の賑わいとなると見られている。文化観光省のデータセンターによると、連休最初の3日間、国内の行楽客の数は前年同期より75.8%増えてのべ3.95億人で、観光収入は同125.3%増の3422.4億元(約6.996兆円)となっている。
アリババの傘下にあるオンライン旅行サービスプラットフォーム「飛猪」(Fliggy)によると、連休初日、国内の行楽者数は2019年の同時期をはるかに上回っており、航空券やホテルなどは二桁以上の増加となった。また鉄道の利用者数も今年最高を記録した。連休中は中国全土で有料道路が無料化されることから、「高速鉄道+レンタカー」という移動手段を選ぶ人が多く、レンタカーの予約が急増している。飛猪によると、連休初日のレンタカー乗車件数は過去最高で、2019年同期の6倍以上であり、中でも成都東駅、鄭州東駅、長沙南駅、武漢駅、福州駅といった高速鉄道の駅からの利用が大変多くなっている。
また、旅行の中身のレベルもアップしており、「飛猪」によると連休初日における高級ホテルの予約件数は2019年の4割増しである。また、連休に入って航空券やホテルの予約も割安になっており、ここ1週間は前々週比で航空券は22%、ホテルは10%それぞれ値下がりするなど、「思いつきの旅行」が安価になっている。
同じく中国のオンライン旅行会社「途牛」によると、行楽に出かける人が多い地域は上海、北京、南京、広州、深セン、杭州、天津、武漢、成都、瀋陽などである。
(中国経済新聞)