福建省平潭市の病院で34歳の職員が首つり自殺

2023/05/28 21:09

5月25日午前、「平潭国徳和平医院の職員が屋上で死亡」との書き込みが伝わった。これによると、病院の職員である林さん(34歳)が24日午後に家族と連絡がとれなくなり、夜21時に病院の3号棟の屋上で首をつっているのが発見された。

家族の話では、林さんは病院で必要な物や機器をしばしば大量に購入していながら代金を精算してもらえず、かなり悩んでいたという。林さんの母親と妻は5月25日の深夜0時に、病院精算用のアリペイのアカウントとパスワード、購入品リストが書かれた本人の定時メッセージを受け取り、給料が引かれて悩んでいることがわかった。

また林さんの父親の話では、林さんは2019年からこの病院で働き始め、指示に従って医療機器や装飾品をあわせて11万元余り(約219万円)購入していた。2021年9月になってそれらの領収書を提出するよう求められたが、病院は当時、最低価格での購入を望んでいたため、品物はすべてネットで購入し、その時に領収書は発行していなかったという。

父親は、「以前の購入品の領収書を出さないと給料から毎月4000元余りを差し引くと病院に言われた。これまでの1年あまりでまるまる9万元(約180万円)以上も引かれており、残りがまだ2万元以上(約40万円)もある」と言う。林さんには子供が2人いて、毎月得るべき4500元(約9万円)が全部差し引かれ、生活費もなくなった。それに買ってから2年以上経って領収書を求めるなど、病院のやり方は無茶だと父親は述べている。

平潭国徳和平医院は2020年2月3日に設立され、資本金は1500万元(約2.98億円)である。2022年11月に費用減免の改ざんや治療証明書の登録不備などで調査を受け、業務改善を求められた上、定点サービスの資格を3か月間停止されている。

(中国経済新聞)