中国の自動車輸出、1~4月で3.9兆円突破

2023/05/16 19:47

中国の自動車輸出が年明けから急増している。中国税関総署によると、今年1~4月の中国の自動車輸出額は前年同期比120.3%増の2045億3000万元(約4兆円)となった。全国乗用車市場信息聯席会(以下、乗聯会)が発表したデータによると、2023年1月~4月にかけて、中国は前年同期比115%増の108万台を輸出しており、中国汽車工業協会(CAAM)のデータによると、2023年1~4月の新エネルギー車の輸出台数は前年同期比1.7倍増の34万8000台となった。

近年、海外における新エネルギー車の需要拡大に伴い、中国の新エネルギー車の海外販売台数は大きく伸びている。

全体の販売台数では、中国における新エネルギー車の販売台数は2022年に688万7000台に達し、世界販売台数の61.2%を占めている。 輸出の面では、乗聯会のデータによると、4月に輸出された乗用車は前年同月比227%増の30万台となった。そのうち輸出された新エネルギー乗用車は前年同月比1028.5%増の9万1千台となり、乗用車輸出台数全体の31%を占めた。

中国の新エネルギー車輸出の優位性について、星図金融研究所の黄大智研究員は「コストと技術の優位性が中国の新エネルギー車輸出の成長を支える重要な要素であり、中国の新エネルギー車は非常に高いコストパフォーマンスを実現している。また、中国の自動車メーカーは、新エネルギー車の技術革新に努め、一部の分野で世界をリードするようになり、海外の消費者からの支持に繋がっている」と述べた。

(中国経済新聞)