中国電池、6分充電・1500キロ航続を実現 CATL時価総額40兆円超で覇権鮮明

2026/04/23 17:30

中国の電池技術が大きな進展を見せている。急速充電分野では、常温環境下で満充電までわずか6分という新記録が打ち立てられ、「航続距離不安」をコーヒー1杯分の時間にまで短縮したとされる。

航続距離も大幅に向上し、1回の充電で1500キロメートルの走行が可能となった。これは北京から南京(約1000キロ)を途中で充電することなく走破できる水準に相当する。

バッテリーパックの軽量化も進み、重量は650キログラム以内に抑えられた。同等の航続距離を持つ従来のリチウム電池と比べて約255キログラムの軽量化を実現している。

安全性の面では、従来の液体電解質に代わり「凝集態」と呼ばれる新技術を採用。液漏れのリスクを根本的に排除し、発火や爆発の危険性を低減したとされる。

こうした中、中国の電池産業は新たな技術ルートとしてナトリウムイオン電池の量産にも踏み出す。寧徳時代新能源科技(CATL)は、ナトリウムイオン電池を2026年第4四半期に量産すると発表した。

ナトリウムイオン電池は、原材料コストの低さが大きな特徴で、炭酸ナトリウムの価格は炭酸リチウムの数十分の一とされ、供給も安定している。また、正極材料にリチウムやコバルトを使用しないため、資源制約を回避できる。さらに、動作温度はマイナス50度からプラス80度までと広く、特に低温環境での性能はリチウム電池を上回るとされる。既存のリチウム電池生産設備を活用できるため、生産ラインの切り替えコストも低い。

市場面でも中国勢の存在感は一段と高まっている。2026年4月時点で、中国の動力電池の世界シェアは初めて70%を突破した。CATLのA株・H株を合わせた時価総額は2兆元(約42兆円)を超え、中国で初めて時価総額2兆元を突破したテクノロジー企業となった。

中国の電池メーカーは、相次ぐ技術革新と規模拡大を背景に、世界のエネルギー転換を左右する存在感を強めている。

(中国経済新聞)