9月29日、浙江省にある新エネ車メーカーの零跑科技(leapmotor)が香港で上場を果たしたが、株価はいきなり14.58%ダウンし、その後も値下がりして一時は発行時の48香港ドル/株(885円/株)から4割減となる28.05香港ドル/株(517円/株)となった。終値では33.54%下落の31.9香港ドル/株(588円/株)で、時価総額は364.5億香港ドル(6718億円)となっている。
零跑(leapmotor)汽車は、新株売り出しの段階で獲得した引受分はわずか0.16倍で、申請件数は3151件であった。同じく香港で先ごろ上場した各社を見ると、理想汽車(リ・オート)は当初の引受分が5.5倍、小鵬汽車(シャオペン)は14.73倍であり、蔚来汽車(NIO=ニオ)は紹介上場なので新株は売り出していない。
零跑は2015年に設立され、2019年から納入を始めており、今年1月~8月の納入台数は新興メーカーの中では上位となる76563台である。
零跑の目論見書を見ると、2019年-2021年の売上高は順に1.17億元(23.7億円)、6.31億元(128億円)、31.32億元(635億円)で、年間増加率は417.48%である。一方で赤字額が順に9.01億元(183億円)、11.00億元(223億円)、28.46億元(577億円)で、累積48.47億元(932億円)を抱え込み、2022年も赤字が予想されている。
なお、先に香港で上場した蔚来(NIO=ニオ)、理想(リ・オート)、小鵬(シャオペン)はいずれも初日に株価が値下がりし、中でも小鵬は30%以上下落している。
(中国経済新聞)