浙江省舟山でIPEC開催 世界の石油大手が集結

2022/09/4 22:05

浙江省舟山市で8月30-8月31日、世界の石油関連企業が一堂に会する「世界油商大会(IPEC)」が行われた。5回目となる今回は、テーマ「石油ビジネスで好機をシェア、発展を求めて——世界の石油産業の転換や革新における挑戦と好機」をめぐり、企業や専門家などがオンラインも含めて参加し、業界の見通しについて話し合った。

IPECは初回開催からの5年間、「国際化、専門化、ブランド化」といった面で顕著な成果を収めてきた。

IPECは、浙江省に自由貿易試験区が設立された5か月後の2017年4月1日に杭州で第1回大会が行われ、その後は毎年舟山で開催されている。

権威者が集まる石油産業の一大イベントであるこの大会は、これまでの4回で計50以上の国・地域から来賓3700人以上と、フォーチュングローバル500の180社余りを含む国内外の石油関連大手1200社以上が参加している。

今回はオンライン側との並行開催となり、世界の大口商品、石油や天然ガス、化学業界の上位50社から300人余りが参加した。

石油や天然ガスに関する世界的な問題を念頭に、環境改善が叫ばれる中での業界の成長動向、石油関連の貿易や需給の変化と今後の見通し、エネルギー転換におけるLNGの見通し、「双循環」(国内外の相互作用)が進む中での中国の石油化学の好機と挑戦、など11のテーマが用意された。

さらに検討課題として、国の戦略的需要を巡り、大口商品の世界での需給を念頭に、これまでの石油・天然ガスや化学のほか、鉄鉱石、食糧など大口商品などが新たに加わった。

中国商務省の王受文次官はIPECについて、「影響力が拡大しており、舟山、そして浙江省、さらには石油や天然ガスにおける中国の開放への取り組みを一段とアピールし、国内外の各社がエネルギー市場の新たな好機をシェアして実務的な協力が進むものになるだろう」と述べた。

また、浙江省のトップである袁家軍氏は、「自由貿易試験区の石油産業が世界へ踏み出す大切な経路で、この業界を軸にエネルギーの国際協力が深まる大切な舞台でもある」と指摘した。

「業界のサミット、産業の突合せ、成果の産出」という特色を持つIPECでは、石油関連の主要プロジェクトが成立している。過去3回で調印された提携事業の件数は66件で、契約金額の合計は約2800億元である。このうちエクソンモービル、BP、トタル(Total)、グレンコア、ハネウェル、トラフィグラといったフォーチュングローバル500の案件が42件で、そのうち81%にあたる34件が実行されている。

舟山は、世界の石油産業からすれば「後発組」であるが成長は著しい。

舟山には現在、10000社以上の石油関連会社があり、貿易額は2021年が7379億元、それまでの5年間の合計は1.9兆元で、年間の伸び率は83%である。精錬や加工、貯蔵、海上サービスといった分野も大手の牽引で放射状に拡大していく様相を呈し、石油産業の巨大な集結地となりつつある。

2021年、舟山港の保税燃料油は、供給量が中国全体の27%となる552万トン、決済量は50%以上となる1100万トンであり、世界で6番目、中国で最大の給油港となった。そして今回のIPECで、世界での順位が5位に上がったと伝えられている。

(中国経済新聞)