韓国の自動車メーカー・キアは、落ち込んでいる中国での売上を回復して安定軌道に乗せるため、去年の後半から改革に乗り出している。現地法人「東風悦達起亜」が東風汽車との合弁を解消して社名を「悦達起亜」に変更するなど、株主構成の立て直しを進めている。
悦達起亜の総経理である柳昌昇氏は以前、「新たな会社はキアのグローバル管理体系に組み込み、組織構成、製品、技術をキアにほぼ統合していく。この改革を進めていく中で、韓国の主導により、本体に合わせたグローバルなマネジメントシステムを築く」と述べていた。
キアは、悦達起亜の生産過剰問題を処理するために江蘇省の塩城工場を世界への輸出拠点と位置付けた。ここからの輸出台数を2026年までに年間10万台以上とすると柳氏は述べている。また悦達起亜は、中国の主な繁華街200か所あまりで販売店「City Store」を設ける予定であり、店の運営にあたり優秀なディーラーをより抜くとのことである。
こうした取り組みについて、ある合弁メーカーの営業部門幹部は「ディーラーのふるい分けあり、戦力にならない店はよい資源が手に入らずに競争で落ちこぼれていく」と指摘した。目的は戦力の活性化であり、客観的に見てディーラーの再編を進めるものと考えている。
キアは、2022年に世界初モデルやモデルチェンジ版を発表し、2023年には中国でのEV2車種を含む3車種を世界に打ち出し、さらにその後は競争力やイメージの向上に向けて、新車およびモデルチェンジ版を毎年3車種以上発表していく予定である。
(中国経済新聞)