若者の消費意識に変化、国産ブランドに注目が集まる

2022/08/16 14:15

 中国の若者の消費意識が変わってきている! 昨夜、とても「珍しい」現象を目にした。国内プラットフォーム唯品会(Vipshop)は、7月以降、同プラットフォームの国内携帯電話消費が急速に拡大しており、シャオミ、栄耀(Honor)、VIVO IQOOなどのブランドが飛躍的な成長を遂げたことを示す一連のデータを発表した。

特筆すべきは、95後世代(1995年以降の生まれ)のユーザー数が10倍近くになっていることだ。つまり、この夏の学生の携帯電話購入ブームにおいて、国産の携帯電話を選ぶ若者が増えてきたのだ。例年、この時期になると、アップルのiPhoneやサムスンを買い求める人が溢れており、若者たちにとって、海外からの輸入品や新製品は「メンツ」の代名詞のようなものだったが、今年は国産ブランドに目を向けている。 

もちろん、「若い人がお金がないからじゃない?」という声もあるが、実はそうではなく、新世代の所得水準はまだまだ伸びており、「買える」かどうかではなく、「買いたいかどうか」が問題なのだ。現在、多くの人が、輸入品の売り上げが減り、国産品の売り上げが増えたと実感している。実際、輸入品の品質が悪いというわけではなく、若い人たちが輸入品より国産品の方が品質的に劣ることもなく、しかもお買い得なプラットフォームがあることを知り始めており、中国の若い世代の消費マインドが変化し、どんどん理性的で自信に満ちた若者が増えてきていることが重要といえる。かつて輸入品は「メンツ」の象徴だったが、いまや国産品は「自信」の代名詞になりつつある。

(中国経済新聞)