数日前、あるブロガーがバイドゥ(百度)の無人タクシー「蘿蔔快跑」が巻き込まれた交通事故の写真をネット上に公開した。写真には、蘿蔔快跑の後部が衝突されて車輪が外れ大破している様子が写っており、地面にはナンバープレートの付いた別の車のフロントバンパーも写っていた。
8月12日、百度蘿蔔快跑運力公司は「ネット上に出回っている蘿蔔快跑の試験車両と一般車両による交通事故の写真は、8月10日に正常通り行われた蘿蔔快跑の走行試験において、後方より追突されたことよる交通事故で死傷者はいない。また、事故後、当社はいち早く関係機関に報告し、記録と処理を行った」と回答した。
「蘿蔔快跑」は、2021年8月にバイドゥ・アポロ(Apollo)が立ち上げた自動運転お出かけサービスプラットフォームで、すでに一部の地域で、走行距離と時間を課金単位とする自動運転有料お出かけサービスを開始し、初乗り運賃は16元、加算運賃は1キロあたり2.8元となっている。
2021年11月25日、バイドゥ・アポロが商用化試験サービスの試験的ライセンスを取得したと報道され、今年2月、バイドゥは「蘿蔔快跑」が深圳市の中心部である南山区に正式に上陸し、一般向けの自動運転お出かけサービスを提供すると発表、3月には「蘿蔔快跑」が烏鎮に、5月には武漢経済技術開発区に上陸、6月には広州の公道で「蘿蔔快跑」の自動運転車が試験走行を行い、安全確認の人員を車内に配置せず真のドライバーレス状態を達成、7月には北京に中国初の無人お出かけサービス商用化拠点を開設、バイドゥ「蘿蔔快跑」の無人車両25台に対して日常的にサービスが行えるよう許可された。
8月には重慶と武漢の政府部門が中心となって、完全無人自動運転の商用化試験政策を発表した。バイドゥは、安全確認の人員を車内に乗せない自動運転車が公道で商用サービスを実施できる中国初の無人化実証運行資格を取得し、バイドゥ・アポロ傘下の自動運転車「蘿蔔快跑」が運行資格を取得した。
公開された公式データによると、今年7月時点で、「蘿蔔快跑」は累計受注台数100万台超を達成し、世界最大の自動運転モビリティサービスプロバイダーとなっている。計画によると、2030年には「蘿蔔快跑」が100都市に上陸する予定だ。
(中国経済新聞)