中国、2隻目の国産クルーズ船建設を開始 産業全体の成長も期待

2022/08/10 21:39

中国船舶集団の子会社である上海外高橋造船は8月8日午前、2隻目となる国産のクルーズ船(H1509船)の建設を始めた。造船業がクルーズ船の設計や建設における中心的技術をほぼ習得し、量産やシリーズ化への道のりを踏み出す大変意義のある事業であり、また客船に関連した産業全体の成長を促すものである。

この船は、居住やレジャーのスペースが高さ16階分あり、大型のコンサートホールやレストラン、グルメ店、バー、カフェ、ショッピング広場、アートギャラリー、キッズスペース、SPA、ウオーターパークなどくつろぎの場がふんだんに設けられ、「動く海上の都市」となりそうである。

造船各社によるクルーズ船の製造事業により、業界全体にわたり成長がもたらされる。上海の浦東で大手企業のイノベーションセンターの一角を占める外高橋造船は同じく8月8日、クルーズ船のイノベーションセンターもオープンさせた。

ここには面積13000平方メートル以上の共同作業場面および90000平方メートル以上のイノベーション基地が設けられ、現在すでに業界内の有力企業40社以上が立地しているという。さらにはクルーズ船の技術関連として、デジタル化デザイン部門、スマート製造部門、安全制御部門、先進物流部門、内装工事部門、材料性能試験部門、溶接工程研究部門が設けられている。

(中国経済新聞)