中国、上半期のリチウムイオン電池生産量は150%増加

2022/08/3 15:26

今年上半期、中国のリチウムイオン電池生産量は前年同期の150%増しとなる280GWhで、業界全体の売上高は4800億元(約9兆4595億円)を超えた。

中国工業情報化省が8月3日に発表した2022年上半期のデータによると、リチウムイオン電池の生産は、脱炭素化への取り組みやサプライチェーンの下流の旺盛な需要を受けて急成長を果たしている。

公式発表された企業情報や業界団体の概算では、上半期の中国全体のリチウムイオン電池生産量は、前年同期の150%増しとなる280GWh以上で、売上高は4800億元(約9兆4595億円)を超えている。

生産量を用途別に見ると、蓄電用が32GWhで、新エネ車の車載用がおよそ110GWhである。また製品の輸出量は前年同期比75%の増加となっている。

生産量のうち一次材料としては、正極材が73万トン、負極材が55万トン、セパレータが56億平方メートル、電解液が34万トンで、いずれも前年同期より55%以上の伸びである。

また二次材料は、炭酸リチウムが前年比34%増の5万トン、水酸化リチウムが同25%増の110.2万トンであり、電池向けの平均価格は炭酸リチウムが44.5万元/トン、水酸化リチウム(パウダー)が43.2万元/トンで、いずれも高値で推移している。

(中国経済新聞)