中国で卵価格が急騰 前年比7割超上昇

2026/06/11 16:35

中国で卵価格の上昇が続いており、「卵価格が4割以上上昇」との話題がSNSの検索ランキング上位に浮上するなど、市民の関心を集めている。「卵の値段が毎日のように上がる」「前年より8割近く高い」といった声も広がっている。

江蘇省蘇州市の農産物市場では、複数の卵販売業者が「ここ2週間で1斤(500グラム)当たり約1元(約20円)値上がりした。例年の夏場と比べても上昇幅が大きい」と話した。販売業者の一人は、「多くの客から『なぜこんなに高くなったのか』と聞かれるが、仕入れ価格そのものが上昇している。最近では1箱当たりの卸売価格が50~60元(約1,000~1,200円)ほど上がった」と説明した。

上海市の住民からも値上がりを実感する声が上がっている。オンラインで食料品を購入している宋さんは、「卵1パック当たりの価格が数元上がった」と話す。また、会社員の肖莉さんは、生鮮食品の通販サイトで販売されている675グラム入りの地鶏卵が、4月初旬には1箱21元(約420円)だったものの、現在は約3元(約60円)値上がりし、24元(約480円)前後になっていることに気付いたという。

中国農業農村部の「全国農産品卸売市場価格情報システム」によると、6月初めの卵卸売価格は1斤当たり5.1元(約102円)で、前月比6.1%上昇、前年同期比では32.1%上昇した。

北京市の大型農産物卸売市場「新発地」のデータでは、卵価格は春節(旧正月)前後に上昇した後、一時は1斤当たり約3.5元(約70円)まで下落した。しかし3~4月以降は再び上昇傾向に転じ、価格上昇が続いている。

同市場によると、6月7日時点のばら売り卵の平均価格は1斤当たり6.1元(約122円)となり、2か月前と比べて50%以上上昇した。前年同期の平均価格は約3.5元(約70円)で、前年比では70%を超える大幅な値上がりとなった。

一方で、小売価格の上昇幅には販売ルートによる差も見られる。生鮮食品プラットフォームの関係者によると、市場全体では卵の小売価格が前年同期比で約90%上昇しているケースもあるが、同社では産地からの直接調達や年間契約による仕入れを行っているため、販売価格の上昇率は平均で10%未満に抑えられているという。

卵は中国の家庭で日常的に消費される重要な食品であるだけに、今回の価格高騰は家計への影響も大きく、今後の価格動向に注目が集まっている。

(中国経済新聞)