「棋聖」聶衛平氏逝去、74歳

2026/01/15 10:04

1月15日、中国囲棋協会が発表したところによると、中国囲棋協会名誉主席で「棋聖」の称号を持つ聶衛平九段が、1月14日晚に北京で病のため逝去した。74歳だった。

聶衛平は1980年代、中国囲棋復興の象徴的存在だった。特に中日囲棋擂台賽において、主将として日本超一流棋士を次々と破る快進撃を演じ、「擂台神話」を創出した。この活躍により、当時の国家体育委員会と中国囲棋協会から「棋聖」の称号を授与され、全国に空前の囲棋ブームを巻き起こした。

彼は中国囲棋国家チームの総コーチも務め、常昊をはじめとする多くの世界チャンピオンを育て上げた。また、囲棋の普及活動に尽力し、中国囲棋が世界の舞台に躍り出るための基礎を築いた功績は計り知れない。中日囲棋交流の推進にも大きく貢献し、両国棋界の架け橋となった。

私生活では、第一夫人である孔祥明(中国著名女子囲棋八段、かつて中国女子囲棋界の第一人者)と1980年に結婚し、一子・孔令文をもうけたが、1991年に離婚。離婚後、孔祥明は息子を連れて日本に移住した。

現在、孔令文は両親の道を継ぎ、日本囲棋界で活躍する職業七段棋士である。2003年に日本囲棋名家・小林覚九段の娘・小林清芽と結婚し、一児をもうけた。

中国囲棋界の巨星であり、国民的英雄だった聶衛平氏の訃報は、多くの棋士と囲棋ファンに深い悲しみをもたらしている。彼の残した「神話」と情熱は、これからも中国囲棋の歴史に永遠に刻まれる。

(中国経済新聞)