「世界のスーパーマーケット」義烏、春節連休が明け再び活況に

2026/03/3 08:30

2月28日、世界最大の日用雑貨卸売り市場である義烏市で「国際商貿城」と「世界デジタルセンター」が春節連休後の「初売り」をし、8万軒の店が再び世界各地のバイヤーを迎えた。今年の初売りは初めて世界デジタルセンターを「本拠地」に据えた。

CCTVの春節特番で、義烏会場での放映場所となった「世界デジタルセンター」は、オープンからわずか4か月で現地の「番組効果」を象徴する存在となった。番組で取り上げられた義烏は今年の春節連休中、町村部における観光人気がナンバーワンとなり、外部のデータでは2月23日現在ののべ訪問者数は前年同期より83%増え、観光収入も同じく84%増となっている。

春節明け初売りの日は、義烏国際商貿城、世界デジタルセンター、篁園服装市場、国際生産資料市場の開店率は去年を2.3ポイント上回る97.4%で、訪問者数は前年より23.8%多いのべ29.1万人、このうち6.2万人が世界デジタルセンターに足を運んだ。

この日世界デジタルセンターは、入り口の外に数台の観光バスがきれいに並び、近隣から「仕入れ観光」に訪れた人たちもかなり目立った。

アクセサリー用品を扱う「銀蒂」の店長である朱素芳さんは、今年は春節特番の影響で店内の客足が例年の数倍に達しているという。このおかげで注文数も増え、店内の目立つ位置に並べた「番組登場品」は受注額が70万元(約1600万円)余りに達した。また義烏昇宝母嬰用品の社長である方青さんも、同じく今年は例年にない盛況ぶりを感じているという。

朱さんの店で、「番組登場品」が初売りで大売れしたのは、メンバーの力による部分もあった。この店の販売先はほぼ韓国であるといい、「春節の前にCCTVのコンテンツスタッフが品物選びのために義烏を訪れ、当店の商品デザインの腕前を高く評価してくれた」と朱さんは言う。そしてメンバーがわずか10日間で作り上げた2種類の品が番組登場品に選ばれたという。「春節4日目から急ピッチで作っている」とのことである。

消費が不安定な状態が続く中、朱さんの店は去年の売上高が20%~30%増しで過去最高となった。世界デジタルセンターでの新たな出店のほか、現場で続々と店舗をオープンする予定であり、向こう1年間の売上を50%増しとする目標を立てている。

方さんが扱うベビー用品も輸出が9割を占めており、市場の多角化を図る中で2025年も20%前後の安定成長を果たした。今年は「上を行く」を重点に据え、商品価値を引き上げて「品物も企業も新たな市場と同レベルに引き上げる」という。

朱さんは、世界的に出生率が下がっている故に企業は商品価値をより具体化する必要があると見ている。「子供にいいものをあげたい、それはママたちの世界共通の願いだ」という。方さんは消費のトレンドや習慣に合わせてスタッフともども10年以上にわたり商品入れ替えに取り組んでおり、こうした蓄積や経験を頼りに会社の知名度も拡大傾向である。ライブ配信事業を世界的に広めるほか、AIをさらに活用してデザインやサプライチェーンの効率を引き上げる予定である。

公式データによると、義烏市は2025年、貿易総額が初めて8000億元の大台を越え、前年比25.1%増の8365.0億元(約1.92兆円)となった。このうち輸出は24.1%増の7307.0億元(約1.68兆円)で、輸入は32.3%増の1058.0億元となっている。

(中国経済新聞)