中国工業・情報化部は10月27日、2025年前三四半期(1〜9月)の通信業の運営状況を発表した。報告によると、中国の通信業は全体的に安定して推移し、第5世代移動通信(5G)ネットワークのサービス能力がさらに向上した。9月末時点で全国の5G基地局総数は470万5000カ所に達し、昨年末から45万5000カ所増加した。

通信業全体の収益も堅調に伸びており、前三四半期の電信業務収入は累計で1兆3270億元(約29兆円)、前年同期比0.9%増となった。ギガビット級の高速通信利用者も拡大を続け、5G利用者の増加が顕著だ。9月末時点で、3大基礎通信事業者の固定インターネットブロードバンド契約者数は6億9500万件となり、昨年末から2486万件増加した。また、3大通信事業者と中国広播電視(中国広電)を合わせた携帯電話契約者数は18億2800万件に上り、そのうち5G契約者は11億6700万件を占めている。
通信インフラの整備も着実に進展している。全国の光ケーブル総延長は7444万キロメートルに達し、前年同期比3.6%増加。インターネットブロードバンド接続ポート数も12億4100万個に達し、昨年末から3888万個増えた。
工業・情報化部は、「5Gおよび光ファイバー通信網の整備が進むことで、産業のデジタル化や地域経済の高品質発展に向けた基盤がいっそう強化された」と強調している。
(中国経済新聞)
