iQIYIスクリームナイト2025を開催

2025/12/13 14:30

12月6日、中国を代表するオンラインエンターテインメントプラットフォーム・iQIYI(愛奇芸)は、マカオのギャラクシー・アリーナで恒例イベント「iQIYIスクリームナイト」を開催した。6つのコンテンツカテゴリーにわたり、計63の栄誉が授与され、100人以上の著名人や業界関係者、数千人のファンが会場に集結。さらに、オンライン配信では世界中で数億人が視聴した。

スクリームナイトは創設以来、エンターテインメント業界の重要な指標として存在感を高めてきた。11回目を迎えた今年も、その年を代表する作品やクリエイターを称えると同時に、制作者と観客を直接つなぐ象徴的な場となった。

今年はイベント規模を拡大し、ギャラクシー・インターナショナル・コンベンション・センターの前庭エリアで、2日間にわたり「iQIYIスクリーム・カーニバル」を開催。ライブパフォーマンスや各種ショーケースが展開され、主要な授賞式とあわせて、より双方向的で没入感のある体験がファンに提供された。

ドラマ・バラエティ・映画部門の主な受賞

ドラマ部門では、「繁栄の大地(Thriving Land)」が「年間最優秀ドラマ」に選出され、「ローズ・フィンチ(Rose Finch)」が「年間最優秀ショートドラマ」を受賞した。

iQIYI創業者兼CEOの龔宇(ゴン・ユー)氏、最高コンテンツ責任者の王暁暉(ワン・シャオフイ)氏は、脚本家の劉和平(リウ・ホーピン)氏とともに、コンテンツ人気指数が1万を超えた6本のオリジナルドラマを表彰した。これは、iQIYIにおける大ヒット作品の基準とされている。選考には、ユーザーに高品質な作品を推薦するために導入された新たな「四層評価システム」が活用された。

バラエティ番組部門では、「スタンダップコメディ王者2(The King of Stand-up Comedy 2)」が「年間影響力番組」に選ばれた。また、「HAHAHAHAHA シーズン5」「花咲く旅路2(The Blooming Journey 2)」「農民になる3(Become a Farmer 3)」が「年間最優秀バラエティ番組」の栄誉を分け合った。

映画部門では、「シャドウズ・エッジ(The Shadow’s Edge)」が「年間最優秀映画」を受賞。同作は、過去10年間で最も高い評価を受けた中国のクライムアクション映画として位置づけられた。このほか、グローバルな卓越性を称える7つの賞や、観客の支持を反映した演技部門の各賞も授与された。

技術革新とバーチャル領域への挑戦

技術革新に焦点を当てた取り組みとして、陳有学(チェン・ヨウシュエ)監督の「花火の下にある私の家(Under the Fireworks Lies My Home)」が、iQIYI初となるAIショートフィルム・コンペティションで受賞した。このコンペティションは、字節跳動(バイトダンス)およびグーグルとの共同イニシアチブで、生成AIを物語創作に取り入れることを目的としている。

また、iQIYIのAI機能「タオドウ・ワールド(Taodou World)」から誕生した、今年最も人気の高いバーチャルキャラクターにも注目が集まった。同機能では、iQIYI作品に登場する1,000体以上のキャラクターと、ユーザーがリアルタイムで交流できる。

戦略的パートナーシップを更新

イベント終了後の12月9日、iQIYIはギャラクシー・アリーナとの3年間の戦略的パートナーシップ更新を発表した。今後は大規模イベント、バラエティ番組、映画・テレビ制作などの分野で協力関係をさらに深化させていく。これは、マカオの「舞台芸術の街」としての発展を後押しすると同時に、iQIYIのオフラインエンターテインメント分野における存在感を強化する狙いがある。

(中国経済新聞)