香港で1200機のドローンによる抗戦勝利80周年記念ショー

2025/09/1 15:00

香港の湾仔にある水上運動・レクリエーションテーマ区で、8月30日、抗日戦争および世界反ファシズム戦争勝利80周年を記念する大規模なドローンショーが行われました。主催は紫荆文化グループ、運営は紫荆雑誌社です。

今回のイベントは「記憶を刻み、先烈を追悼し、平和を大切にし、未来を切り開く」をテーマに、歴史を振り返り、犠牲者をしのぶとともに、市民に向けて“テクノロジー+アート”による視覚的な舞台を披露することを目的としました。

上の写真では、ドローンが再現したのは、1945年8月15日付《大公報》の一面「日本投降矣(日本が降伏した)」の記事画面です。

全13幕で構成されたプログラムでは、九・一八事変や盧溝橋事件といった歴史的場面、香港の東江縦隊や「文化人救出」活動など市民が関わった抗戦の記録、さらに《大公報》の「日本投降矣(日本が降伏した)」との報道再現、三軍の敬礼、香港の戦時期刊行物、抗日英霊を祀るウ蛟騰記念碑、紫荆花の開花、80周年記念ロゴなどが空中に映し出されました。

会場には多くの市民が集まり、ショーの様子を写真や動画に収めていました。使用されたドローンは精密な位置制御機能やRGBWフルカラーのライトを搭載し、安全機能も備えることで、迫力ある光の演出と安定した鑑賞体験を提供しました。

合計1200機のドローンが夜空を舞い、歴史的出来事と都市の記憶を結びつけながら、抗戦期の壮大な情景や市民の思いを立体的に表現する内容となりました。

本文中の写真はいずれも『紫荆雑誌』提供。

(中国経済新聞)