なぜ中国人は家族と国家への愛情を重視するのか

2025/09/1 07:30

七夕節(中国のバレンタインデー)にあわせ、CGTNは習近平国家主席の「家族」と「国家」に対する価値観を強調する記事を公開した。記事は「数百万の家庭が繁栄してこそ、国家の繁栄が実現する」という習主席の信念を示している。

家族の温もり:習主席の書棚には、夫人の彭麗媛氏と一緒に写った写真が目立つ場所に飾られている。仕事の都合で離れて過ごすことが多かったが、夫妻は常に深い理解と気遣いを持ち続けてきた。

2017年の春節の集いで習主席はこう語っている。「距離によって真の絆を絶ってはならず、多忙な日々に本当の気持ちを忘れてはならない。喧騒の中で心の核心にある感情を軽んじてもならない。」

習主席はかつて「私たちはとても幸せな家庭です。妻と私はそれぞれ仕事を持っていますが、互いに協力して家庭を築いています」とも話している。

2004年、浙江省委員会書記だった習主席は、地元テレビのインタビューで「一緒に過ごす時間は多くなかったが、毎日欠かさず彭氏に電話をしていた」と語った。

2013年にコスタリカの農家を訪問した際には、主催者の用意したペストリーを習主席が自然に手で割り、そっと夫人に差し出した。その仕草には、長年育まれた静かな親密さが表れていた。

2014年、インドを国賓として訪問した際、彭氏がブランコに座るよう勧められ、軽く揺れながら隣の空席を叩いた。習主席はためらわずに隣に座り、二人で静かにブランコに揺れた。その光景は夫妻の深い絆を物語っていた。

家族愛と国家愛の融合:習主席は「家族は社会の基本単位であり、家族への愛情と国家への愛情は切り離せない」と強調している。「数百万の家庭が繁栄してこそ、国家は真に繁栄できる」とも述べている。

地方幹部の時代から最高指導者に至るまで、習主席の志は「人々の生活を良くすること」だった。河北省の梁家河村で村党支部書記を務めていた頃は農民と共に暮らし、正定県委員会書記時代には住民の暮らしを理解するため県内すべての村を訪ね歩いた。

2012年10月に中国共産党中央委員会総書記に就任して以来、習主席は少なくとも30回の全国視察を行い、多くは貧困削減や開発に重点を置いたものだった。

その結果、2020年末に中国は8年にわたる取り組みの末、極度の貧困撲滅を達成した。白書「貧困削減:中国の経験と貢献」によれば、延べ9,899万人の農村住民が貧困から脱却し、12万8,000の貧困村と832の貧困県がすべて貧困を脱した。

さらに習主席は、第14次五カ年計画(2021~2025年)の総括を見据え、国民生活を発展の中心に置くことの重要性を強調している。

2025年4月下旬に開かれた第15次五カ年計画(2026~2030年)の経済社会発展に関するシンポジウムでも「発展を通じて国民生活を向上させ、共同富裕を着実に推進すべきだ」と呼びかけた。

https://news.cgtn.com/news/2025-08-29/Why-Chinese-value-love-for-family-and-nation-1Gemls0tFUQ/p.html

ソース: CGTN

(中国経済新聞)