中国物流与購買連合会が8月28日に発表した「2025年1~7月物流形勢分析」によると、中国の社会物流総額は201.9兆元(約200兆元超)に達し、前年同期比5.2%増となった。物流運営は「安定している状況の中で前進する」姿勢を維持し、高端製造、デジタルインテリジェンス、グリーン低炭素といった分野が物流需要の新たなエンジンとなっている。
工業品物流は全体の基盤を固め、総額は前年同期比5.7%増と堅調。これは全工業品物流の平均を0.5ポイント上回った。35の産業で物流需要が増加し、カバー率は85%超。335品目で生産量が増加し、その比率も50%を超えた。
一方、消費関連の物流需要も回復傾向を継続。1~7月の「単位および住民の物流総額」は前年同期比6.2%増となり、上半期に比べ0.1ポイント加速した。消費の高度化と新たな成長動力が物流需要を押し上げている。
高端製造やデジタル、グリーン分野が物流需要拡大の柱となった。7月の高技術製造業関連物流は前年同期比9.3%増で、特にシミュレーションチップや3Dプリンター設備などの高端製品物流は20%超の伸びを記録。

デジタル分野も好調で、規模以上のデジタル製品製造業物流は8.4%増。ロボット関連の物流量も10%超の伸びを見せた。
グリーン低炭素分野では、新エネルギー車やリチウムイオン電池などの物流量が20%前後の高成長を維持した。
中国物流情報センターの胡焓・副総経済師は「今年に入り、物流需要は拡大を続け、規模と効率の両面で改善が進んでいる。特に中西部地域の成長力が際立ち、新業態や国際物流も強い動きを見せている」と分析した。
1~7月の物流業総収入は8.2兆元(約169兆円)で前年同期比4.9%増。西部地域の7月業務総量指数は52.3%、中部は50.9%となり、それぞれ全国平均を上回った。
新業態の成長も鮮明だ。ECと宅配便業界は高水準を維持し、7月の業務総量指数は69.3%。航空輸送も52.8%と前月から回復した。
国際物流も新たな成長源となり、中欧・中亜班列は1~7月に8,526本運行され、前年同期比23.2%増。国際航空貨物も38.8万トンを運び、21.5%増加した。
政策と市場の追い風
胡氏は「関連政策の継続性・安定性に加え、柔軟性と先見性も強まり、企業の期待感も改善している。低空物流やサプライチェーン一体化、越境EC物流といった新領域の成長スピードは全体を大きく上回っている」と強調。7月の物流業務活動予測指数は依然55.6%と高水準を維持し、市場信頼感はおおむね堅調だ。
(中国経済新聞)