北京、抗戦勝利80周年を記念 市内に23万面の国旗と大規模景観演出

2025/08/28 17:30

中央テレビ局の報道によると、9月2日から6日まで、北京市全域で約23万面の国旗が掲揚され、抗日戦争勝利80周年を記念する行事が行われる。国旗や花壇、夜景照明、噴水などを用いた景観演出を通じて、国慶節(建国76周年)に向けた祝賀ムードと一体化した荘厳な雰囲気を演出する。

長安街の建国門から復興門の区間には、すでに10基の立体花壇が設置され、完成した姿が披露された。これらは80年間にわたり中国人民が前仆後継(ぜんぼくこうけい)し、不屈不撓に奮闘してきた歴史を表現し、強国建設と民族復興への努力を象徴している。

また、建国門と復興門には「彩虹門」と呼ばれる記念テーマのアーチ型景観が設けられたほか、中軸線の前門大街北口には「万衆一心」と題した大型のテーマ彫刻が設置され、市民や観光客を迎えている。

さらに、市内の噴水施設は一斉に稼働し、約2,950カ所の夜景照明設備が重大節日レベルで点灯される。華やかで力強い光景は、首都全体に記念ムードを高めている。

記念活動が終わった後も、花壇については大規模な変更は行わず、一部の要素調整や植物の差し替えを行うにとどめ、国慶節まで美しい景観を維持する予定だ。

東単西北角の「薪火相伝」:東単西北角に設けられた花壇は、大きな火炬を主景とし、「歴史を銘記し、先烈を追悼し、平和を大切にし、未来を切り開く)」という言葉や「1945–2025」の年号があしらわれている。周囲には赤いリボンやヒマワリが配され、抗戦精神が世代を超えて受け継がれることを象徴している。

西単東南角の「科技強国」:西単東南角の花壇は、雪龍2号破氷船、神舟20号宇宙船、スマート港湾、ロボットなどを組み合わせ、中国の科学技術分野における最新成果を表現。自主技術の発展を通じ、世界的な科学技術強国を目指す意志を示すものとなっている。

西単西北角の「郷村振興」:西単西北角の花壇は、豊作を祝う新しい農村風景を描き出す。庭園風の景観の中に、安定した暮らしや調和のとれた地域社会を映し出し、エコで住みやすい農村建設という中国の「郷村振興」政策の成果を訴える。

(中国経済新聞)