5月30日夜、ゴージャスな音楽が流れ照明がきらめく深センのコンベンションセンターで、ファーウェイと安徽省の江淮汽車(JAC Motors) のコンビによる「時代級作品」となる「尊界S800」が正式発表された。注文台数はその後72時間で2600台を数え、さらに増え続けている。
ブリリアントな外観デザイン、6C4Bの塗装、170以上の製造工程、さらにセダンでは世界初のダブルゼログラビティシート、2000MPaという潜水艦レベルのボディー強度といった超豪華なスペック……業界内では、これまでの100万元クラスの車種とは違った「ハードウェア」の標準スペックとなると評されている。また先端技術に支えられてデザイン、体験、性能、安全性という4つの核心分野で、超高級セダンの新たな価値基準を作り上げるものとなる。
「尊界S800」はデザインについて、高度な技術と文化の厚みが相まみえた高級感が出ている。100万画素のヘッドライト「星河」、絵巻状のテールライト「星雲」、ドアハンドルの「星辰」、変わりゆく星空の見えるサンルーフ……星のイメージが多岐に取り入れられ、「あまねく星空」というイメージをはらんだ技術革新の道のりを示している。
特に目を引くのが新型の電動式ドアであり、ミリ波レーダーと固体LIDARを連動させて動的・静的障害物を自動検知し、遠隔でドアの開閉ができる。またファーウェイのコネクト技術「星閃」を取り入れ、測位の精度はブルートゥースのキーの5倍に、開閉の正確性は6倍なっている。
居心地については、運転者・乗客とも「五感」没入型の高級感に浸れる。ビジュアル面では、運転者は3画面横並びを軸とし、ファーウェイのヘッドアップディスプレイを備え、カーナビやバックモニター、駐車監視機能をとりそろえた。また乗客は40インチ規模のレーザープロジェクターを楽しみ、中央のローターパネルとサイドの仕切りが設けられ、昇降式のパネルと後部席のボタン式プライバシー機能が備わり、前後の席が隔離される。聴覚については、ファーウェイのスペシャル音響システム「悦彰」でずっしりした音が響き、独立サウンド技術、アクティブノイズカットで静寂な味わいも楽しめる。さらにダブルゼログラビティの後部席、プライバシー維持の光のガラス、秒単位のゼスチャー調光、紫外線遮断、高級材質の内装、エアクリーナーといった一連の「ブラックテクノロジー」により、快適感を一段と押し上げている。
性能については、トゥーリン・ドラゴン・プラットフォームを初搭載し、時空推理サスペンションシステムを開発、またスマート無感タイヤバーストコントロールや800Vのターボチャージャーシステム「雪鴞」を配備……念入りで力のあるファーウェイのスマートテクノロジーにより、多様なラグジュアリーが味わえる。初搭載となる高度運転支援システム「HUAWEI ADS4」は、36個のセンサーによる立体的な融合検知システムで、普通の障害物を察知できる上、側溝や段差などもあらかじめ予測できる。雨や濃霧、黄砂など悪天候の際は、分散型ミリ波レーダーにより目で見えない車を検知し、AEBシステムを備えて自動ブレーキも働く。このように、運転支援性能の重点を乗客の安全確保という原点に戻している。