ファーウェイと上汽グループ連携した鴻蒙智行(HIMA)のブランド「尚界」が4月10日に発表され、第1弾のクルマが年内に正式発表予定と伝えられた。
上汽グループは今年2月21日に上海で、ファーウェイの消費者向け端末事業と、インテリジェント技術を搭載した新エネ車に製造に向けて製品定義、製造、サプライチェーン管理、販売サービスなどで提携することで合意したと発表した。
上汽の責任者は以前、ファーウェイとの提携モデルについての憶測に対し、HIMAにおけるこれまでの「問界、智界、尊界、享界」の4タイプ方式とは異なり、「5番目の『界』」とはならないと述べていた。現方式の延長や模倣ではなく新たなモデルを基盤に差別化を求めるものという。
上汽は2021年の株主総会で、当時の陳虹会長が「一つのサプライヤーから全体のソリューションを提供されるのは嫌だ。そのサプライヤーが『魂』となり、上汽はただの『体』になってしまう。こうした結果は受け入れられず、われわれの『魂』は自らの手でつかまねばならない」と述べていた。
しかし企業情報サイトの「天眼査」によると、上汽は今年1月中旬に「尚界」や「上汽尚界」などの商標を一斉に申請していた。これらは燃料油脂や機械設備、広告販売などの国際分類に登録され、現在は審査待ちとなっている。
市場では、尚界の第1弾車種は上汽の「栄威」ブランドのコード「ES39」の車をひな形とするとの情報がある。「(尚界)の第1弾は上汽の既存車種の改良版となるが、今回限定である。ファーウェイの目下の優先課題はスマート走行やスマートシートのコスト削減に取り組むことであり、新車は上汽のターボ方式を動力源として採用するのではないか」とのことである。
上汽は、2024年の純利益を15億元~19億元(310億円~392.7億円)と見ており、前年より122億元~126億元(2522億円~2605億円)、率にして87%~90%の減少となる。また2024年の卸売り販売台数は前年より20.07%減って401.3万台、さらにエンジン車の後退や価格競争の激化で売上高、利益ともに落ち込んでいる。
これまでの発表した「問界、智界、尊界、享界」の4タイプの写真を御覧になってください。

問界 新M5

問界 新M7

問界 M9

智界 新S7

智界 R7 SUV

享界 S9

尊界 S800
(中国経済新聞)