3月18日、中国スマートフォン大手のシャオミグル-プは2024年の通期および2024年第4四半期の決算報告を発表した。年間の売上高は前年比35%増で過去最高となる3659億元(約7.512兆円)、また純利益は同じく41.3%増の272億元(約5584億円)であった。売上高のうちスマホのXAIoT事業が全体の91%となる3331億元(約6.8387兆円)で、自動車など革新事業が9%で327.5億元(約6724億円)であった。
また2024年第4四半期は、売上高は前年同期比48.8%増の1090億元(約2.2378兆円)で初めて1000億元越えを果たし、四半期ベースで過去最高であった。純利益は69.4%増の83億元(約1704億円)で同じく過去最高だった。
注目度の高い自動車事業は依然として赤字が続いており、スマートカーなどの革新事業は去年1年間で62億元の最終赤字を計上、このうち第4四半期の赤字額は7億元であった。
シャオミグル-プの創業者で董事長兼CEOである雷軍氏は決算発表の当日、SNSで自動車の最新情報として「20万台目の納入を果たした。2025年の納入台数目標を35万台に引き上げる」とつづった。
シャオミの自動車事業は、1年前に第1弾としてSU7を発売してから赤字続きであるが、1台あたりの赤字額は縮小傾向にある。
去年の納入台数は13万6854台で、革新事業の最終赤字は62億元であり、1台販売するごとに4.53万元以上の赤字を計上していることになる。
この事業について四半期ベースで見ると、第3四半期は車の納入台数が3万9790台で最終赤字額が15億元、1台当たりの赤字は3.77万元(約77.4万円)であった。また第4四半期は納入6万9697台で赤字額7億元(約143.7億円)、1台あたりの赤字は1万元(約20.5万円)であり、赤字幅は前期比で70%以上下がっている。
シャオミグル-プの廬偉氷総裁は決算報告の電話会議で、自動車事業について「社内では黒字転換へのスケジュールを求める声が出ていないが、収益状況の改善に力めていく」と述べた。
廬総裁は、「2025年の自動車事業の毛利率はQ1以上となる。現在はまだ投資の段階であり、基幹技術の開発や複数車種の開発、工場の建設、自動運転への投資など様々な取り組みをする」と述べている。
また、販売ネットワークの整備については、「去年末現在、中国本土で58都市に計200店舗をそろえている。今年の目標は、500平方メートル以上の自動車・3C製品の大型店も含めて計400店以上とすることで、納入センターや2S店も拡張していく」とのことである。
(中国経済新聞)