中国の商業銀行は預金不足という深刻な問題に直面している。
2024年、中国の金融市場は銀行の資金をいかに貸し出すかに関心を寄せていたが、2025年に入り、銀行が直面している問題はもはや貸し出すことではなく、いかに預金を取り込むかになっている。銀行が預金を名乗り出る企業が少なくなり、預金額がどんどん少なくなっているからだ。
中国人民銀行(PBOC)が最近発表した1月の金融データによると、金融機関の1月の新規預金残高は4兆3000億元で、前年同期より1兆2000億元減った。
浙江証券の銀行アナリスト、梁鳳潔氏が2月24日に発表した記事によると、1月の4大銀行の預金残高は前年同期比で1.7兆元減ったという。
銀行預金が激減した主な理由は、企業が多額の負債を抱えており、銀行に預ける余剰資金がないことだ。 また、政府は預金誘致のため、銀行が無許可で預金金利を優遇することを禁じているからだ。 この政策により、企業や機関が預金をするインセンティブが制限されている。
(中国経済新聞)