中国映画「哪吒之魔童閙海」、興収1453億円突破 海外でも人気上昇

2025/02/9 08:45

中国の映画産業データサイト「灯塔専業版」によると、2月8日、「哪吒之魔童閙海」(Ne Zha 2)の興行収入(前売り含む)がハリウッド作品以外で初めてとなる70億元(1453億円)に達し、「神偸奶爸2」(Despicable Me 2)を抜いて世界ランキング60位に入った。その前の2月7日夜に67億元に達して「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を上回り、単一市場における世界歴代興行収入ランキングのトップに躍り出ている。

「哪吒之魔童閙海」は中国国内だけでなく、2月10日にはオーストラリアで、2月12日にはアメリカの複数の映画館で上映される予定である。

アメリカでは多くの映画ファンがSNSで、「チケット完売になった枠もある」とのメッセージを発している。

あるアメリカのグルメブロガーはSNSで、「『哪吒之魔童閙海』が見たくて随分前からチケット発売を待っていたのに、いい席はもうほとんどない。アメリカで中国の映画チケットが取り合いになるなんて初めてのことだ。幸いに追加上映も多い」と表明している。

このところ、中国の伝統文化である映画が海外進出して成功を収めているケースが目立っている。

これについて、中央文化観光管理幹部学院の副研究員である孫佳山氏は、「このところ、『妖猫伝』『白蛇:縁起』『長安十二時辰』といった、昔話をテーマに中国文化の魅力を表現するシネマ作品が海外でも人気を呼んでいる。このような『海外進出』の成功例は、中国の優れた伝統文化が映画創作時に豊富な想像力や強いインパクトを与え、遠い海外で底力やエネルギーになっていることの表れだ」と見ている。「哪吒之魔童閙海」は今、前売りも好調であり、新たな『海外進出』の成功作品となる可能性が高いという。

(中国経済新聞)