中国のデジタル産業、第1四半期売上高12.9%増 利益は23.6%増加

2026/05/16 11:30

中国の工業情報化部が5月14日に発表したデータによると、2026年第1四半期(1〜3月)の中国デジタル産業の売上高は9兆5000億元(約190兆円、1元=約20円換算)となり、前年同期比12.9%増加した。成長率は前年同期より3.5ポイント上昇した。

また、電子情報製造業の大幅な利益増加を背景に、デジタル産業全体の利益総額は7378億元(約14兆7600億円)となり、前年同期比23.6%増加した。増加率は前年同期より16.6ポイント高まった。売上高利益率も7.8%となり、前年同期から1ポイント改善した。

地域別では、産業集積の傾向が一段と強まっている。広東省、江蘇省、北京市、上海市、浙江省など、デジタル産業売上高上位10地域の売上高合計は7兆9000億元(約158兆円)で、前年同期比13.9%増加した。全国全体に占める割合は82.9%となり、前年同期より2.2ポイント上昇した。これら主要地域による全国成長への寄与率は89.1%に達した。

一方、中部地域のデジタル産業売上高は1兆3000億元(約26兆円)となり、前年同期比21.4%増加。伸び率は前年同期より11.7ポイント加速し、全国平均を8.5ポイント上回った。

デジタルインフラ整備も進展している。3月末時点で、中国全国の5G基地局数は495万8000カ所に達した。また、ギガビット通信サービスに対応する10G-PONポート数は3201万ポートとなり、高度5G通信規格「5G-A」は全国330都市をカバーしている。

計算能力(コンピューティングパワー)関連インフラの整備も加速している。3月末時点で、中国国内で稼働中の計算センター向け標準ラック数は1445万ラックに達し、人工知能向け演算能力は1882EFLOPS(FP16)となった。さらに、主要計算拠点を結ぶ70本以上の高速データ通信ルートも整備済みだという。

デジタル製造業の業績改善も鮮明となった。一定規模以上の電子情報製造業の付加価値額は前年同期比13.6%増加し、工業全体の成長率を7.5ポイント上回った。伸び率は前年同期より2.1ポイント加速した。

同業界の営業収入は4兆3100億元(約86兆2000億円)で、前年同期比14.8%増加。利益総額は2170億元(約4兆3400億円)となり、前年同期比で2.25倍に拡大した。

業種別では、多くの分野で利益成長率が倍増し、特に電子部品製造業の伸びが突出した。統計対象となる9業種のうち、7業種で利益成長率がプラスとなった。

(中国経済新聞)