中国の習近平国家主席は、李強氏が座長を務め、趙楽際氏、王滬寧氏、蔡奇氏、丁薛祥氏、李希氏、韓正氏らが出席する中、共産党中央と国務院を代表し、中国全土の各民族、香港、マカオ、台湾、海外の華人向けに春節のあいさつを述べた。
照明が輝き温もり溢れる人民大会堂の宴会ホールは、各界の関係者2000人以上が集まり、楽しく和やかな祝日のムードがあふれていた。
27日午前10時ごろ、リズミカルなメロディーとともに習主席ら共産党や指導部のメンバーがホールに姿を見せ、来場者に手を振り、言葉を交わして新春を祝い、盛んな拍手を浴びていた。
習主席は演説で、「この1年間、われわれは質の高い発展を着実に進めて、様々な積み増し政策を有効に実行し、包括的な増分政策に力を入れ、経済の回復を進めてきた。技術革新や産業の革新の成果は十分で、新しい質の生産力がしっかりと発展している。地域の協調的発展、都市と農村部の融合という新しい姿も見えている。世界を見ると、わが国はやはり世界経済を成長させる重要なエンジンだ。われわれは、様々な事業の協調的発展に取り組み、社会主義民主の法の整備、文化の整備、社会の整備、生態文明の整備、国防や軍の整備について進歩を果たした。新中国の設立75周年を盛大に祝福した。また共産党の第20回三中全会を行い、一段と全面的な改革を進めた。民生、雇用、物価の安定を着実に保障および改善し、貧困脱却の成果を一段と固めた。発展と安全のバランスをとり、重点分野におけるリスクを秩序よく有効に抑制し、社会全体の安定を維持した。重大な自然災害に力強く対応し、寒冷で酸素の薄いチベット自治区ティンリの地震被災地で救援活動を行った。香港・マカオ・台湾についても職務をこなし、マカオの本土復帰25周年を盛大に祝福した。パリオリンピックでは中国勢が国外開催としては最高の成績を収め、国内外の中華人が大変誇りに感じた。中国の特色ある大国外交を深く実行し、世界の統治体系の改革を前向きに進め、『グローバルサウス』での連携を深め、質の高い『一帯一路』をより深く実務的に推進し、世界の平和や安定維持、人類の発展や進歩に一段とエネルギーを注いだ。共産党の綱紀粛正を全面的かつ一貫して推進し、規律の学習や教育を着実に行い、汚職取り締まりの力を一段と強め、共産党の指導を力強くし、党や政治の風紀を引き続き改善し、様々な事業の発展を根本に支えるようにした」と指摘した。
習主席は、「1年間の発展の歩みは並大抵ではなく、成績は心強いものだ。われわれは懸命に頑張る形で、いかなる困難や挫折も素晴らしい生活を求める中国人の歩みを止めることはできず、強国を築き、民族を復興させる歴史の道のりも止めることはできないと改めて証明した。信念や自信をかたくなにして揺るがさず、矛盾や問題に直面しても交わさず、リスクや挑戦にひるまず対応すれば、必ずや改革や発展の新しい世界を切り開ける」と強調した。
習主席は、「2025年は、『第14次5か年計画』の最終年だ。われわれは新時代の中国の特色ある社会主義思想を指導とし、共産党第20回大会と第20回二中、三中全会の精神を全面的に貫き、着実に活動するという基本線を堅持し、発展の立脚点を質の高い位置に据え、新たな発展の理念を完璧かつ正確に全面徹底し、新しい発展の枠組みをいち早く築き、改革を一段と深め、ハイレベルな対外開放を拡大し、重点分野のリスクや外的な衝撃を食い止め、経済を引き続き回復基調とし、社会の調和や安定を維持し、全面的な党の綱紀粛正を本格推進する。『第15次5か年』計画を制定し、マクロ的目標に向かって引き続きまい進する」と指摘した。
習主席は、「われわれは常に国民を中心とし、大衆のニーズや関心事に適時有効に応え、生活に関わることは真心を込めて対応し、国民の生活水準を常に引き上げて、現代化という成果を国民全体により多くより公平に行き渡らせなければならない」と強調した。
習主席は、「中華文化において、ヘビは才知や知恵、生命力の象徴であり、豊作、吉祥、幸福を意味する。蛇年にあたり、全国各民族の人々が『蛇行千里』の勢いで、自信と希望を持って新たなことに進んで挑戦し、粘り強く奮闘し、中国式現代化の新たなページを共に書き連ねていくことを希望する」と指摘した。
祝賀会には、共産党中央、全人大常務委員会、国務院、最高人民裁判所、最高人民検察院、全国政治協商委員、中央軍事委員のリーダーやメンバーが出席した。さらに、共産党・政府・軍・大衆の各部門や北京市の担当メンバー、各民主党派の中央、全国工商連の責任者、無党派関係者の代表、退職者の代表、著名な専門家、首都各界の関係者も参加している。
(中国経済新聞)