中国とロシアは完全なパートナーであるが、2024年10月以来、中国のヨーロッパ向け貨物列車「中欧班列」(中国-ヨーロッパライナー)がロシア通過中にロシア税関に押収され、貨物の一部が没収された。
中欧班列は、中国各地と欧州を結ぶ貨物列車であり、欧州の25カ国200以上の都市を結んでいる。
中国邦達物流(湖南)有限公司の劉賛総経理によると、2024年10月下旬以降、同社はロシアを通過中にコンテナを相次いで押収され、これまでに計70個のコンテナが押収されたという。 同氏は、「クリスマス用の綿の服を出荷している顧客がおり、クリスマスはかなり前に終わったが、現在も商品はロシアで差し押されている 」と述べた。
なぜ中国製品はロシアに押収さえられるのか?
それはロシア政府が2024年10月15日に可決した命令1374号に起因する。 ロシア政府の公式サイトによると、1374号は、機械・電子用品や迷彩色の衣料品など、主に軍事転用可能品目のロシアを横断してヨーロッパへ輸送することを禁止している。
情報筋によると、ロシアは中国製品がロシアの軍事作戦に対するウクライナの抵抗を助けることを懸念しているという。
複数の中国物流業界関係者によると、スモレンスクはロシアの他の港と比べてコンテナの滞留量が最も多いという。スモレンスクはベラルーシと国境を接し、モスクワから400キロ余りの距離にある。 今回の差し押さえにより、ヨーロッパへの出荷量は約10%に減少することになる。
(中国経済新聞)