大型連休はドライブ旅行が引き続き人気 各地で給油や充電のラッシュ

2024/10/9 18:54

中国で今年最後の祝日となる国慶節の連休で、地域をまたがって移動する人の数は交通運輸省の予測によるとのべ19.4億人という。1日あたりでは2.77億人となり、去年より0.7%、2019年比では19.4%の増加となる。

連休初日の10月1日は行楽や帰省、友人訪問などで全国的に出発のピークとなり、交通運輸省によると、2023年より0.9%、2019年より32.8%多いのべ約3.31億人が移動したという。このうち車での移動者数がのべ約3.06億人で、2023年より0.3%、2019年比では33.8%の増加となった。

この中でも、レンタカーやチャーター車の利用が非常に増えた。配車アプリ「ディディ」によると、連休中のチャーター車の予約数は244%の増加であり、前払い済み分のうち他場所での利用が7割を占めて主流になっている。都市別に見ると、利用車両数の上位5か所は北京、上饒、成都、福州、温州で、利用場所の上位5か所は北京、上海、杭州、広州、深センとなっている。

中国ではこのところ、遠方への旅行で「現地でレンタカー利用」というスタイルが増えつつある。「2024年中国ドライブ旅行報告」によると、今年は車での旅で自家用車利用とレンタカー利用の割合がほぼ7∶3という。レンタカーは市場規模が毎年10%のペースで伸び続けてドライブ旅行業界の需要を押し上げ、新たに様々なスタイルが打ち出されている。

このように連休中は車での移動が増えたことから、各地でエネルギー補給も増えた。ディディの先ごろの予想では、給油については9月30日から3日間が特に多くなるとしていた。連休中の給油が増えたのは四川省の成都、広東省の仏山、スワトウ、深セン、東莞、および重慶市などであった。

また、連休中の高速道路での1日平均充電数について、国家電網のスマートコネクテッドデータによると、去年同期より40%以上も増えて33.6万回となる予想である。高速道路では、全充電スタンドのうちフル稼働となる割合が、通常の13%前後から30%-35%にまで増えるとのことである。

(中国経済新聞)