中国のミルクティー業界、閉店数が1年で13万店

2024/09/20 07:30

中国のティードリンク系飲料チェーン店「Hey Tea(喜茶)」は9月18日、提携先事業者に対し、画一的な商品を作ったり単純に値下げに走ったりせず、差別化した商品や銘柄を打ち出していくとの方針を示したメッセージを送った。

Hey Teaはまた、急激に店舗の数を増やすようなことはせず、今後数か月は無理な出店を控え、店の質や運営のレベルに目を向けていくとも表明している。

ティードリンク業界は今、消費環境の変化や同業者の争いの激化に伴い、曲がり角に立たされている。Hey Teaはメッセージで、消費需要の伸びと業界全体の供給の伸びが一致せず、限られた消費需要に対して事業者が同じ商品や銘柄のものを打ち出す傾向にあり、画一的な商品での競争に陥っているとしている。

これに値下げ競争も加わって利益が薄くなり、加盟店の撤退が相次いでいる。最新のデータでは、「ティードリンク」分野における店舗の数は431,753店で、このうち1年間で新規オープンした店が167,347店であるが、正味増加数は35,518店にとどまっている。つまり、開店数が増える一方で13万以上の店が閉店しており、激しい競争の中で再編が進んでいる。

画一的な動きはやめると表明しているHey Teaは、今回のメッセージで、先ごろ差別化商品として発売した「奪冠繊体瓶」(Winner’s Slimming Bottle)の販売数が870万本以上となったと書いている。新品種の「軽乳茶」が脚光を浴びている中で売り出した「スーパー植物茶」という新商品である。

Hey Teaは今年、閉店もしているが全体的には成長しており、現在の店舗数は4300以上で年初より1100店以上増えている。それでもメッセージでは「急激に店舗の数を増やすようなことはせず、店の質や運営のレベルに目を向けていく」と表明している。「ティードリンク業界にとって店舗の規模は重要ではない」とのことである。

(中国経済新聞)