中国のアクションゲーム「黒神話:悟空」(Black Myth: Wukong)について、市場リサーチ会社のvginsightsの見積もりでは、発売開始の8月20日から3日間でSteamでの販売数が840万本を超え、好評率は97%以上、プレイの平均時間は9.7時間、売上高は4億ドル(約575億円)以上となっている。
「黒神話:悟空」は、8月20日のリリース当日に投資回収を果たし、売上順位表によるとこの日までにSteamだけで300万本以上に達し、Wegame、Epic、PSを合わせると450万本以上、金額にして15億元(約808億円)以上となっている。
「黒神話:悟空」は現在、Steamでの同時接続者数が8月22日夜に240万人を超え、21日の235万人をさらに上回った。年初に社会的ブームとなった「パルワールド」(Palworld)を超え、Steamのあらゆるオンラインゲームの中で、プレイヤー数は323.6万人を記録した「絶地求生」(PUBG)に次ぐ2位となっている。
業界内では、このペースで行けば今週末にはプレイヤー数が一段と増えてトップに躍り出る可能性が高いと見られている。
「黒神話:悟空」の今後の売れ行きについて、アメリカ金融大手のゴールドマン・サックスの最新のレポートでは、コンバージョン率(Steam PCCUからPC販売量への転換)を控えめに7倍とした場合でも、Steamでの売上数は1200万本以上、金額にして30億元(約606億円)以上と見ている。強気な見積もりでは販売数2000万本、金額はWeGameとPlayStationを除いても50億元(約1010億円)以上となるという。
このような盛況ぶりについてゴールドマン・サックスは、「中国の開発者が、SteamでここまでPCCU順位(同時接続者数)を上げたのは初めてであり、中国のコンピューターゲーム業界における大きな転換点だ。中国のゲームが世界に踏み出す大きな一歩ともなり、3Aゲームを軸に業界への投資を刺激することになる」と見ている。
(中国経済新聞)