哪吒汽車、香港で上場申請

2024/06/28 19:30

中国の新興EVメーカー「哪吒汽車(Neta)」の親会社「合衆新能源」が6月26日朝、香港証券取引所にIPO申請をした。目論見書によると、哪吒汽車は2023年、売上高が135.55億元(約2984億円)で68.67億元(約1512億円)の赤字を計上している。

また哪吒は現在、新エネ車が5車種あり、納入台数は2021年が64230台、2023年が124189台で、この2年間は年平均39.0%の販売増となっている。

海外事業については、2023年は輸出が17019台で全販売台数の13.7%であり、売上高ベースでは12.0%を占めた。コンサルタント会社の灼識諮詢によると、東南アジアでの新エネルギー乗用車について、保険加入台数で上位3位に入っている。今後は中南米、中東、アフリカの開拓に力を入れた上、適時ヨーロッパへも拡大していくという。

哪吒は研究開発について、上海、嘉興、北京、香港の4か所に拠点を設けており、2023年12月31日現在で従事者は2132人、全社員数の26.9%に相当する。

工場については現在、浙江省桐郷に完成車の工場があるほか、国内に複数の部品工場がある。さらにタイで2024年3月に、インドネシアで5月に工場が稼働しており、マレーシアでも2024年1月に工場建設が始まっている。

販売チャネルについては、中国では直営および代理店の平行運営をしており、オンラインと現場を結び付けた形としている。2023年12月31日現在、中国国内の店舗数は539店で、うち直営店は114店である。また海外では、現地の状況に合わせた運営体制を敷いている。規模が十分で競争の激しい地域では、子会社と現地のディーラーが提携する形をとってブランド、チャネル、サービス、顧客対応を統制し、規模が小さく代理店の多い新興の地域では、低コストでの急速な市場開拓を目指して特約店方式としている。2023年12月31日現在、海外の販売店やサービス店の数は準備中も含めて計100か所前後となっている。

また哪吒は、Appのログインユーザー数は2023年12月31日現在で110万人以上である。中国339の都市にまたがる充電ネットワークがあり、充電ステーションは70000か所以上で、利用者500000人を相手に充電スタンドを供与している。

売上高については、2021年が50.87億元(約1120億円)、2022年が前年比156.5%増の130.50億元(約2873億円)、2023年が同じく3.9%増の135.55億元(約2984億円)であった。

収益面では、2021-2023年は年間赤字額が順に48.40億元(約1065億円)、66.66億元(約1467億円)、68.67億元(約1512億円)で、利益率は同じく-34.4%、-22.5%、-14.9%となっている。

(中国経済新聞)