四川省、水素自動車の高速料金無料化を検討 産業全体での成長に期待

2024/04/23 07:30

四川省で4月16日、水素に関する産業のさらなる成長や拡大を検討する会議が行われ、水素エネルギー産業に対してできる限り的確な支援をするというメッセージが発せられた。水素の活用を目指して資源メリットを掘り出し、ネックを打開して産業チェーン全体を発展させていくという。

交通運輸庁の責任者は、「これからは水素自動車の高速道路料金無料化を検討し、都市部では水素を燃料とするトラックに対し走行規制を設けず、条件を満たした都市は全域で水素関連の設備の更新を目指す」と述べた。

また、四川省の発展改革委員会は、水素はお金がかかる上に充填所などインフラが未整備であるとの問題について、「これからは電解水による製造拡大の道を探るほか、水素ステーションや充電インフラの建設を進め、水素ステーションについては充電インフラ相当分の補助をする」と述べた。

3月18日に行われた中国国務院国資共産党委員の拡大会議では、エネルギー構成の改善を続け、国有企業のメリットを十分に生かし、効率や効果を上げ、大規模な風力発電、太陽光発電を主体とし、集中型と分散型を合わせて発展させ、水素エネルギーや新型の蓄電調節体制、先進的な技術による新エネ車の産業体系を早期に築くようにと指摘されている。

また、中国国務院の「大規模な設備更新や消費財の下取り交換実施案」では、都市部の路線バスのEVへの置き換え、旧型の新エネ車バスや車載電池の更新、排出基準が「国3」以下であるディーゼルトラックの廃棄をし、航空装備についても電気や水素エネルギーなどエコ型の産業体制を整える方向でサポートするとのことである。

(中国経済新聞)