チャイナモバイル:世界最大規模のRedCapネットワークテストを実施 5G RedCap産業が商業化レベルに

2024/02/20 11:30

新浪科技は 2月19日午前、チャイナモバイル(103.950, 2.75, 2.72%)がパートナー10社余りとともに、世界最大規模であらゆる場面や産業を網羅したRedCap(5G軽量化)の既存ネットワークでのテストを実施したと発表した。チップや端末が条件を備え、RedCapは全産業での商業化レベルに達している。チャイナモバイルは現在、RedCap対応の5G基地局を中国52都市で計10万か所以上有し、都市部の接続を果たして、他社に先駆けて最大規模のRedCap商業化ネットワークを構築した。

工業情報化省は2023年に、RedCap産業の取り組みやタスク、方法を明示した「5G軽量化(RedCap)技術の推進とイノベーション発展に関する通達」を発表しており、チャイナモバイルはその指針に沿ってRedCap産業の安定化やイノベーションを加速させている。

 取り組み内容として、まずテストのネットワークが大規模であり、いずれも技術革新の都である浙江省寧波、広東省広州、上海市、湖南省岳陽、湖北省十堰の5か所で計1000か所を数えるに至っている。次にテストの場面も整備されており、ネットワーク性能テストとチップ側のテストを行い、研究所や外部でのテストに及ぶ。その中で、ネットワークの基本機能と拡張機能、第一弾のチップ/モジュール機能と性能、およびネットワークとの互換性、RedCapとネットワークセルなど、5G特有の技術の融合機能を主に確認する。さらにはメーカーも揃っており、ネットワーク、チップ、モジュールなど各業種から大手または先行の10社がテストに加わっている。

  研究やテストの積み重ね、製品性能の更新を経て、2.6GHzネットワークにおける端末機器の上り/下りのピーク時速度は20Mbps/145Mbpsに達し、平均速度は12Mbps/71Mbpsとなった。700MHzでは上り/下りのピーク時速度が112Mbps/210Mbpsで、平均で71Mbps/90Mbpsである。またユーザー側での遅延は20-30ms、切り替え成功率は100%で、基本的機能や性能は予定通りだった。ネットワーク側でのマルチBWPなどの拡張機能や、セルの保存などの融合機能に対応するようになった上、監視カメラなど大きな容量や、ウェアラブル音声やモバイル性、電力など隔離が必要な場面にも十分に対応しうる。RedCapはネットワーク、チップ、モジュールで商業化の条件が本格的に備わったことになる。

(中国経済新聞)