女恋愛詐欺師、12年間で9000万円以上を騙し取る

2024/01/27 17:30

江蘇省無錫市恵山区の人民検察院は1月24日、無錫に住む女が12年間にわたり10人以上の男性と交際した中で詐欺行為を働き、合わせて448万元(約9206万円)をだまし取っていたと発表した。

詐欺を働いたのは銭容疑者で、人民検察院第一検察部の陳程剛副主任によると、被害者である男性の金さんは銭容疑者と知り合った2017年から実際に会ったことがなく、かねてから会いたいと思っていた。そして2023年2月に無錫を訪れ、本人の住所まで来たところ、近所の人から銭容疑者はもう結婚していると聞いた。

金さんはそこで初めて騙されていたことに気づいた。金さんは2017年にオンラインで銭容疑者と知り合い、しばらくチャットしたのちに恋愛関係となった。そこで銭容疑者は、投資や体の不調などとの理由で金さんに100万元(約2055万円)余りを送金させ、金さんから「会いたい」と言われた都度、「急用ができた」と言って交わしていた。銭容疑者は金さんが通報した直後に逮捕され、検察機関で取り調べを進めている間に公安機関が詳しく調査をしたところ、同じような被害者が16人もいることが分かった。銭容疑者は2010年から身元を隠して詐欺行為をしていたという。

陳副主任によると、「銭容疑者はSNSを通じて交友関係を結び、最も多かった時は同時に10人以上と交際していた。『お嬢様』のように見せかけて交際を望む形で気を誘い、『不動産物件を買わなくてはいけない』などと得意のなりすまし行為をし、登記簿を偽造するなどして相手を信用させた。また『病院で診察』などと言い、病院で発行されたかのような診察証明を偽造作成していた」とのことである。

(中国経済新聞)