蔚来汽車社長、「最高で20%の人員削減」に回答

2023/11/4 11:30

11月2日、中国の新興EVメーカー「蔚来汽車」(NIO)が各部署で10%-20%の社員削減を始めたとネットで伝えられた。

これについて、蔚来の創業メンバーの1人である秦力洪(Qin Lihong)社長は、「組織の効率アップはかねてから取り組んでいることだ。伝えられた内容はほぼ間違い」と答えている。

秦力洪(Qin Lihong)社長

蔚来のある社員によると、この情報は聞いてはいるが「自動運転の部署とは関係ないだろう」と述べている。また別の社員は、まだ聞いていないと言いながら、「部署の統合や整理が会社全体に広がるのではないか」と推測している。

蔚来は、このところ売行きが好調であり、10月の新車販売台数は前年同月より60%増えて16074台であった。

ただし、他の新興EVメーカーよりは遅れをとっている。10月の売上台数を見ると、「理想汽車」(Li Auto)が40422台、「小鵬汽車」(Xiaopeng)が20002台、さらに「零跑汽車」(Leap Motor)でも18202台であり、この中で蔚来は小鵬や理想に及ばない状態である。

また蔚来は今年第二四半期、売上高は前年同期比14.8%減の87.717億元(約1803億円)、粗利益は同93.5%減の8700万元(約17.9億円)で、赤字額が同119.6%増の60.558億元(約1244億円)となっている。

一方で、2022年末時点での各社の社員数を見ると、蔚来が26763人でトップ、理想はそれに次ぐ19396人で、小鵬は最も少ない15829人である。

(中国経済新聞)