中国のIT業界を代表し、先を読む眼差しや独自の思考法で押しも押されぬ起業のモデル的人物となったジャック・マー氏。アリババを設立して世界的なIT企業に育て上げるなど、その歩みがすべて英知と勇気にあふれたものだった。そのマー氏が最近、「今後10年間、農村地域で最も価値あるものは土地や不動産ではなく、4種類の資産だ」という見解を発表した。それらを見てみよう。
1. 農業とデジタル技術の結びつき
マー氏は、デジタル技術が農村で大活躍すると見ている。技術の急速な進歩により、日常のあらゆる面でデジタル化が進んでいる。デジタル技術は、農業分野で活用されることで農村が新たな発展を遂げ、生産や販売に革新をもたらす上、イノベーションや地方観光など、数知れぬ可能性が芽生える。デジタルプラットフォームを通じて従来の農業と今のサービス業が結びつき、宴席や農村体験、カントリーホステルなどが人気となり、都会から客が集まって来る。